ファイターズ
2022/09/23 23:30

上川畑が延長十回決勝打 デビュー以来無失点の楽天・宮森攻略

十回1死二、三塁で勝ち越し左前打を放ちヒーローとなった上川畑。その勝負強さにはビッグボスも舌を巻く

■日本ハム6-3楽天(23日、楽天生命)

清宮が必死のバント「何とかつないでいきたい」

 再び〝神川畑〟降臨だ。6日前、17日のロッテ戦(札幌ドーム)で劇的サヨナラ打を放っていたドラフト9位ルーキーの上川畑大悟内野手(25)が敵地の楽天戦でも見せた。

 延長十回1死二、三塁で、デビューから22試合連続無失点だった新人右腕の宮森から、決勝の左前適時打。殊勲打のヒーローは「良い投手から打ったというのは自信になります」と素直に喜んだ。

 神懸かっている。延長十回は今川と近藤の連打で一、二塁。4番の清宮がプロ2度目となる送りバントを必死に決めた。最大の勝機を託された。ベンチの意図をくみ取り「なかなか清宮がバントをする場面はない。清宮が送ってまでつくったチャンスなので、何とかつないでいきたい」と集中力を高めた。

ビッグボス「チャンスに強いね! 頼りになりますわ!」

 変化球を狙いながらも、コンパクトなスイングで3球目の直球をヒットゾーンにはじき返した。技ありV打。試合後、ビッグボスは「しかし上川畑くんはチャンスに強いね! 頼りになりますわ!」と広報を通じて絶賛のコメントを発した。

 六回の守備では、浅村の三遊間の難しいゴロを華麗な身のこなしでさばき、アウトにした。前評判通りの堅守を売りにしながら、打撃でも7試合連続安打中。打率は.296まで上昇した。

 チームの最下位は確定しても来季のレギュラーを懸けた競争は続く。上川畑は「まだまだこれから、もっとアピールしていきたい」と貪欲だ。昨秋、ドラフトの支配下最後に指名された25歳は、自らの力でその評価を覆している。

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