高校野球
2022/09/09 22:40

堀田、北海→巨人の父と同じ道目指す 代打デビューでいきなり適時三塁打

六回1死三塁、公式戦デビューの代打でいきなり適時三塁打を放った北海の堀田(撮影・西川薫)

▽秋季全道高校野球支部大会 札幌支部Cブロック2回戦 北海11-1札藻岩(9日、札幌円山)

一振りで結果「やってやるぞと打席に向かった」

 3支部で8試合が行われた。札幌支部Cブロック2回戦は北海が11―1で札藻岩に六回コールド勝利。元巨人の外野手で同球団職員の堀田一郎氏(48)の長男・晄大外野手(2年)が、六回1死三塁で代打出場し、適時三塁打を放って高校デビューした。

父・一郎さんは96年巨人入団 立ち居振る舞いそっくり

 元プロ野球選手の父を持つ堀田が、一振りで結果を出した。六回の公式戦初打席。「試合に出るとしたら代打だと準備していた。やってやるぞと打席に向かった。打ったのは真ん中のストレート」。1ボールからの最初のストレートを見逃さず、しっかりと捉えた。

 180センチ、67キロ。すらっとした立ち居振る舞いは父にそっくりだ。一郎さんは北海高時代の3年時、夏の甲子園に左翼手として出場。中大を経て1996年のドラフト6位で巨人に入団した。プロ入り後は、2軍で本塁打王や首位打者に輝いたが、1軍では主に代走要員や守備固めで活躍し、06年に引退した。堀田も「父と同じ道を歩けたら」と夢を膨らます。

 中学まで神奈川県に住み、稲城シニアでプレー。2年時の12月には、父と一緒に巨人がリーグ制覇した際の優勝旅行に同行した。憧れの坂本勇人内野手(33)に声をかけられ「高校野球、頑張れよ」と激励を受けた。進路を悩んだ時には、父から「北海に行けば人として成長できる」と助言を受け、親元を離れての北海進学を決断した。

 入学時は投手だったが、2、3カ月後に外野手へ配置転換。慣れない守備に「毎日、練習で食らいついていった」。今春から25人の登録メンバー入りも出場機会はなかなか訪れず、夏休み中の練習試合で結果を残し、打力を買われて今秋にやっとベンチ入りした。父に報告すると、「胸を張って頑張れ」と励まされたという。

 初出場は「結果を残せてひとまず良かった。全道では1桁を狙っていきたい」。さらなる活躍で背番号18からのスタメン奪取へ、はい上がるつもりだ。

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