高校野球
2022/08/05 23:15

甲子園6日開幕 旭大高・大渕 大阪桐蔭撃破へWエースの能力引き出す

開会式のリハーサルで入場行進を行った旭大高と札大谷のナインだったが、本番は主将のみでの行進となった(撮影・星野雄飛)

 全国高校野球選手権(阪神甲子園)が6日に開幕する。5日は開会式のリハーサルが行われ、旭大高と札大谷の両校が参加した。10日に秋春夏3冠を目指す大阪桐蔭と対戦する旭大高はリハーサル後、兵庫県内で練習。昨秋に新チームとなってから全ての試合で先発マスクを被った大渕路偉捕手(3年)は、勝利の鍵を握るWエースをしっかりリードし、29年ぶりの白星に導くと誓った。

強力打線封じへ「高低や横幅をうまく使いたい」

 扇の要・大渕が、エースの池田翔哉(3年)と山保亮太(3年)の能力を聖地のマウンドで引き出す。「北大会までは直球で押せていた部分もあったけど、高低や横幅をうまく使いながら、攻めたい」と、巧みなインサイドワークで強力打線を打ち取る構えだ。

 試合は午前8時開始。旭大高では、グラウンドが使える期間はほぼ休み無しで平日午前7時からの朝練が日常。大渕は「いつも朝は早いので、その部分では大丈夫だと思います」。今回の宿舎でも普段と変わらず朝5時半過ぎに起床しているため、体内時計的にも、いつも体を動かしている時間帯に試合ができる。

大阪桐蔭OBの日本ハム松浦はボーイズの先輩

 中学時代に在籍した旭川大雪ボーイズでは、大阪桐蔭で昨年のエースだった松浦慶斗投手(現・日本ハム)が1学年上にいた。公式戦でバッテリーを組んだことはないが、練習では松浦のボールも受けていた。「松浦さんは中学の時からすごかった。そういう人がいた高校とやれるのは、すごい楽しみです」と臆することなく立ち向かう。

 大渕は道北の猿払村出身。硬式野球をやるために旭川の中学を選択した。最初は同市内の叔母の家から通い、現在は母・訓子さん(43)と二人で暮らしている。

 試合当日は同村でホタテ漁を営む父・英樹さん(50)もアルプスに駆けつける予定だ。「村民の方も見てくれていると思う。いいプレーができれば」。甲子園出場という進学時の目標は達成した。あとは聖地で暴れるだけだ。

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