ファイターズ
2022/07/05 22:55

7回1失点好投のポンセ「今度ご飯をおごろう」初勝利お預けも野手・守備陣に感謝

四回無死満塁の危機を無失点で切り抜けたポンセは雄叫びを上げる(撮影・富田茂樹)

■日本ハム1-2ロッテ(5日、ZOZOマリンスタジアム)

四回無死満塁切り抜けた「信頼して投げた結果」

 来日初勝利は逃したが、持ち味を存分に発揮した。5日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発したコディ・ポンセ投手(28)が7回4安打1失点の好投を見せた。

 序盤から角度のある直球を中心に、ロッテ打線を押し込んだ。四回には無死満塁のピンチを背負ったが、連続三振を奪うなど、無失点で切り抜け、波に乗った。1点リードの七回に佐藤都にソロ弾を浴び、同点とされたが、先発投手として十分な働きだった。

 「守備、野手陣に助けられた。特に外野の3人には今度、ご飯をおごろうと思います。あと石川(亮)のリードがすごく良くて、首振ったのが1回か2回くらい。信頼して投げた結果。感謝したい」と頭を下げた。

 試合途中には雨風が舞う時間もあった。湿度も高く、じめじめとした気候。そんな悪条件をも吹き飛ばす快投だった。「イニング間で体が冷えない利点はあるし、暑い気候の中で投げるのは嫌いじゃない」と言ってのけた。

「楽しむ」姿がチームに好影響「次も先発」ビッグボス明言

 常にポジティブな心持ちで、チームを鼓舞している。練習前にグラウンド入りした際、チームメートやスタッフ全員とハイタッチを交わす姿がよく見られる。「楽しむ」という言葉もポンセの口癖だ。チームに好影響を与えているのは間違いない。

 チームメートらと積極的にコミュニケーションを取り、チームになじむ努力も惜しまない。「ハシラナイ。オネガイシマス。イチ、ニ、サン」と覚えた日本語を披露し、「少しずつ学んで、みんなに溶け込めるようにしています」と胸を張った。

 投げるたびに首脳陣の評価も高まっている。新庄監督は「ポンセ、良かったですね。次も先発で、投げてもらいたいなと思います」と次回先発も明言した。今度こそ、初白星をつかんでみせる。

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