ファイターズ
2021/09/22 14:32

大海が22日先発 新人10勝一番乗りで新人王争いラストスパート!

伊藤がチラッと見るのは宮城?! それとも早川?! きょうのオリックス戦に勝ち、両リーグ新人10勝一番乗りを果たすことが大事になってくる

熾烈(しれつ)な新人王争いを制するのはオレだ! 日本ハム・伊藤大海投手(24)がきょう22日、オリックス戦(京セラドーム)に先発する。前回登板となった15日の西武戦(メットライフ)では勝利投手の権利を得ていたが、味方が同点に追いつかれ2桁勝利はお預け。今回こそ、両リーグ通じて新人10勝一番乗りを果たし、新人王のタイトル獲得へ弾みをつける。

オリ・宮城11勝、楽天・早川8勝

 期待されていた新人王争いをリードするオリックス・宮城との投げ合いは実現せず。直接対決は次回に持ち越しとなったが、伊藤の瞳の奥には闘志が宿っていた。

 「あれだけ活躍していたら、チェックしなくても(情報が)入ってくる。宮城君が強いので、最後まで諦めずに頑張ります」
 ペナントレースもいよいよ終盤戦に差し掛かり、11勝2敗、防御率2.26の成績を残している宮城は新人王の大本命。9勝の伊藤、8勝の楽天・早川が追いかけるハイレベルな争いが繰り広げられている。
 高卒2年目左腕は脅威の存在だ。伊藤も「投げ合いたくないです。自分をすごく持っているな、というのは投球を見ていても感じる」と実力を認めるところ。それだけに「同じ舞台で戦っているということには変わりないので、しっかり追いつけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 きょう22日の登板は、新人王争いで大きなインパクトを残すチャンスだ。白星を挙げれば、球団の新人では2006年の八木智哉以来15年ぶり。12球団の新人一番乗りで2桁勝利に到達することになる。

 新人ながら勝利数はエース・上沢と並びチームトップ。規定投球回数はわずかに達していないが、防御率2.59と安定感を誇る。相手チームから研究され、疲れがたまる時期だが伊藤は進化を止めない。

 前回登板の西武戦は5回2失点の粘投も、今季5度目の対戦となった相手に苦戦。「スライダーも簡単に振らなくなってきた。配球であったり、こっちも工夫しないと対応できなくなる」と危機感を口にした。

 プロ1年目のシーズンも残り32試合。「ひたむきに頑張ります。いつも通り思い切って、変わらず自分らしさを出せるようにしたい」。一生に一度しかチャンスがない新人王のタイトル獲得へ、大海がラストスパートをかける。
(中田愛沙美)

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