ファイターズ
2022/06/25 22:56

伊藤大海が6回2失点の粘投も6敗目 自身にさらなる進化要求「点を取られなければ負けはしない」

四回1死一、三塁で三森に中犠飛を許して2点目を献上した伊藤。6回2失点の好投は報われなかった(撮影・松本奈央)

■日本ハム0-3ソフトバンク(25日、ペイペイドーム)

無援に言い訳無用「もっとアピールしていかないと、一生成長できない」

 連敗ストップを託されたが、粘りきれなかった。25日のソフトバンク戦に先発した伊藤大海投手(24)が6回6安打2失点と好投したが、打線の援護なく、6敗目(5勝)を喫した。

 立ち上がりからピンチを背負ったが、得点を許さなかった。最速153キロの直球と多彩な変化球を駆使し、序盤3回は無失点でスタートさせた。しかし四回、先頭の今宮に粘られ、根負けした形で四球を許すと、安打や野選が重なり、先制点を献上。その後も犠飛で2点目も失った。

 援護に恵まれず―。そんな言い訳はしない。「それはしょうがないんじゃないですか。大関投手も良かったですし」。さらにレベルの高い投手になるためには、自身でその壁を打ち破る必要がある。「点を取られなければ負けはしない。(きょうは)100球で代わっちゃっているので。まだいけるんだという姿勢をもっと見せなければいけない。自分でマウンドを死守するという、もっとアピールしていかないと、一生成長できない」と、自身3連敗となった現状を真正面から受け止めた。

偏りの少ない配球で翻弄「良いボールと悪いボールがはっきりした」

 確実に収穫もあった。この試合では、これまでとは違う組み立てで臨んだ。「スプリットとスライダーとツーシームと、同じくらいのパーセンテージで投げた」と偏りが出ないように工夫した。「良いボールと悪いボールがはっきりした」という中でも、首位を走るソフトバンク打線をうまく翻弄した。

 大エースとなるために、投球以外の部分も突き詰めていく。四回無死一、二塁からのバント処理で三塁に転送できなかったことを悔やんだ。「タイムリーなしで失点しているので。そういうところをもっと詰めていかないと、もう1つ2つ、上のランクには上がっていけない」と痛感している。伊藤が投げれば大丈夫―。チームからの厚い信頼を勝ち取るまで、妥協はしない。

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