アマ野球
2022/06/25 22:45

リトルシニア 札幌新琴似が4年連続16度目V 日本選手権道大会

4年連続16度目の優勝を飾った札幌新琴似ナイン

■リトルシニア野球日本選手権道大会兼道新スポーツ杯夏季全道大会 最終日(25日、札幌麻生)

▽決勝 札幌新琴似6-3恵庭

 決勝戦は札幌新琴似が6―3で恵庭を下し、4年連続16度目の優勝を飾った。序盤から守備の乱れが目立ってシーソーゲームとなったが、中盤からは打線に火が付き、接戦を制した。札幌新琴似と準優勝の恵庭、3位・札幌北、4位・札幌大谷の4チームは、東京・神宮球場ほかで開催される日本選手権(8月1~7日)への出場切符を手にしている。

加藤 好救援で流れ呼んだ

 全国区の〝青軍団〟札幌新琴似が今年も頂点をつかみ取った。生嶋宏治監督(61)は「4年連続優勝できたのは良かった。だるまに目を入れないと」と喜びを見せたが、決勝戦の内容は納得のいくものではなかった。

 序盤から守備に乱れが目立った。失策などで走者をため、三回途中までに3度の押し出し四球。恵庭にリードを許した。 三回2死満塁から遊撃手の加藤大成(札福井野中3年)が3番手で登板。「代々、引き継いでいる連覇を途切らせるわけにはいかない」と、直球とカーブを織り交ぜて三振に打ち取り、ピンチをしのいだ。その後も抜群の制球力を維持し、降板する六回まで無安打投球と流れを引き寄せた。

7番・藤田が決勝タイムリー

 打線は3―3で迎えた五回、2死二塁から7番・藤田塁一塁手(札発寒中3年)が内角直球を「力で振り抜いた」と、左翼線へ勝ち越し適時二塁打を放ち試合を決めた。

 生嶋監督は「小さいミスが多かった。相手に合わせてしまう癖がある。全国大会の前に精神を鍛え直す」。全道優勝にも気を緩めることなく、引き締めて2009年の準優勝を超える悲願の「全国制覇」を目指す。

恵庭 全国1勝目指す

 初優勝は逃したが、今大会では初の全国出場を決めた恵庭。強豪・札幌新琴似戦を渡辺匠監督(52)は「一枚も二枚も相手が上だった。選手たちは頑張ってくれた。素晴らしい経験になったと思う」と振り返った。全国大会では、緊迫した場面でも当たり前のプレーをそつなくこなすことを目標に、初勝利を目指す。

あわせて読みたい