高校野球
2026/07/31 07:00 NEW

【vol.4】道産子球児たちのもう一つのドラマ 母校の釧路江南に就任した初のOB監督にエール

高校野球大好きビト・SET YOU FREE千葉智紹さんに聞く

高校野球を年間350試合ほど生観戦しているSET YOU FREE千葉智紹さん=撮影・中村真大

選手たちの成長の軌跡

 釧路市出身の高校野球大好きビト・SET YOU FREE千葉智紹さん(50)に聞くシリーズのvol.4は、初のOB監督が指揮を執った自身の母校・釧路江南について。北北海道大会の準々決勝まで進み、中標津には継続試合を経て延長一二回タイブレークの末に7-9で敗れはしたが、最後まで粘り強く熱戦を繰り広げた。昨秋に就任した野田真平監督(31)がどのようなチームづくりをしてきたのか、選手たちの成長の軌跡を聞いた。8月1日には甲子園の抽選会が行われるが、夏の戦いを終えた「道産子球児たちのもう一つのドラマ」を随時お届けしていく。

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夏の甲子園4度出場の古豪

 釧路江南は1960~70年代に4度、夏の甲子園に出場した古豪で、春のセンバツには出場がないが21世紀枠候補には昨年を含めて3度選出されている。千葉さん自身の母校ということもあり、高校野球の季節になると毎回注目してきた特別な存在だ。

 昨秋から新チームを率いた野田監督のことは現役時代から知っていた。「1年生の春からベンチ入りしていて、もうそこから注目してましたね。入学前年の2009年には北大会のベスト4だったこともあって、部員は40~50人いたんですが、その中で右投手でベンチ入りしたのはすごいなと。そこから彼が出ている全ての公式戦を見ました」。

現役時代の指揮官は1年時から頭角

 野田監督は2年生の時に背番号10をもらい、当時の3年生エースが負傷していたこともあって主戦投手となって北大会ベスト8まで導いた。釧路北陽との釧根支部代表決定戦では釧路市民球場はほぼ満員になっていたという。「僕らが生まれた頃の古豪ですよね。地元では人気もあったと思うんですが、本人に伝統校というのは感じていたのか聞いたら、当時は目の前のことで精一杯でしたと。1年時からベンチメンバーに入っていたことで、周りの同学年の選手より注目されるので、より自分がしっかりしていないと、という意識だったんでしょう」。

就任後に感じた責任感

 監督に就任してからは同校初のOB監督ということもあって、たくさんのエールが届いたという。「OBの方や今まで知らなかった方たちからも連絡をいただいたりして、本当にありがたいことなんですが、そこで伝統というものを感じましたし、引き締まる思いになりました」(野田監督)。千葉さんも応援しながら母校への期待感は膨らんでいった。

釧路江南の野田監督=提供写真

 

気持ちが前面にでるようなチームに

 就任時は、それまでの前任監督が率いていた3年生中心のチームだったために1、2年生はほとんど公式戦に出たことがなかった。シーズン前には「まずは、泥臭くても何でも良いから一生懸命に野球をやって、最後に相手より1点でも多く取っているチームになろう。感情や気持ちが前面に出るような試合をやって、見ている方が面白いと思ってくれたり、地域の方たちに愛されたり、この学校で野球をやりたいって思ってもらえるようなチームになろう」と選手たちに説明。イチからチームづくりに取りかかった。

 新チームは夏までに練習試合を重ねていったが、それまでの実績から比べると戦力のダウンは否めず、「全然、結果が出なくて負けまくっていたらしいです。当然、それまで良い勝負をしていた高校と練習試合をするんですが、全く歯が立たなかったと。勝負にならなかったと言っていましたね」。この夏はそうした不安要素を残したまま北大会へ向かっていくことになる。

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公式戦の試合を通し選手たちが成長 「やるかやられるか」

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