コンサドーレ
2022/06/08 23:15

札幌ヒヤヒヤ 金子弾で桐蔭横浜大に延長勝利

延長後半、金子が決勝ゴールをミドルシュートできめる

■天皇杯全日本サッカー選手権2回戦 札幌4ー3桐蔭横浜大(8日、札幌厚別公園競技場)

 北海道コンサドーレ札幌は桐蔭横浜大と天皇杯2回戦を戦い、延長戦の末、4―3で勝利した。2―3の後半ロスタイムにDF岡村大八(25)のゴールで追い付き、延長後半6分にMF金子拓郎(24)が試合を決めた。3回戦は22日、アウェーで甲府と対戦する。

後半ロスタイム岡村が同点弾

 プロの意地を見せ、ジャイアントキリングは阻止した。後半ロスタイム、ゴール前まで駆け上がったDF岡村が頭でねじ込み、土壇場で同点。延長後半6分、MF金子の左足ミドルで試合にケリを付けた。ゴールパフォーマンスは控えめ。喜びよりも、安堵が勝った。

 多くの若手を送り出した前半は、好機を確実に仕留めた桐蔭横浜大に2点を先行された。指揮官は後半開始から、MF金子、青木、DF福森、岡村の主力4人を投入。猛反撃に出た。立ち上がりから一気に攻勢を強めると、金子、青木がゴールで応えた。

 2得点でチームを救った金子は「本来ならもっとプロとしての強さを見せなければいけない試合。ギリギリの戦いになってしまったが、大学生相手とはいえ結果を残せたことは良かった」と、淡々と振り返った。公式戦4試合ぶりの白星。苦戦したものの、何とか面目は保った。

 依然、多くの負傷者を抱える苦しいチーム状況だが、FW興梠が右膝手術から2カ月ぶりに実戦復帰。「手術前と比べたらすごく良くなっているし、これからもっと良くなると思う。120分戦って自分のコンディションも上がってくる」。頼れるストライカーが戦列に戻ってきたことは、間違いなくプラス材料になる。

 中2日で広島とのルヴァン杯プレーオフ第2戦を迎える。ホームでは0―3で完敗した。「僕たちは攻めるしかない。前半から点を取りに行って、3点、4点取って進出を決めたい」と金子。激闘で呼び覚ました得点感覚を、広島の地で披露する。

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