ファイターズ
2022/06/04 23:05

ビッグボス参った!「塁に出られないんだもん」虎・青柳の投球術に脱帽

三塁を踏めず完封リレーを食らった日本ハム。手も足も出なかった新庄監督は八回に選手交代を告げ、ベンチへと戻る(撮影・小田岳史)

■日本ハム0-3阪神(4日、甲子園)

奇策仕掛ける隙なし「開幕してから一番、手も足も出なかった」

 皮肉ではない。新庄監督は完敗を潔く認め、トラのエース格と大砲を褒めちぎった。変則右腕の青柳に対し、3日の試合で16安打をマークしていた打線が沈黙。1点も奪えず「開幕してからきょうまでで一番、手も足も出なかった。青柳君の投球術。素晴らしかった。面白くなかったね。これだけファンのみんなに見に来てもらって、塁に出られないんだもん。面白い作戦をすることなく、あっさり終わりました」と、すがすがしく白旗を揚げた。

 以前から、映像で見た青柳の間の取り方、タイミングのずらし方を絶賛していた。いざ、目の前にすると、やっかいな相手だった。捉えたと思っても、バットの芯を外される。攻略の難易度は高く「自分が打席に入っても、タイミングを合わせづらいだろうなと。方法の一つとしては、ファウルで何とか粘って粘って粘って球数を増やし、下ろす。勝てる要素としてはそれかな」と想像を膨らませた。

3安打の大山も絶賛「今のタイガースで一番、調子のいい打者」

 投手陣は前夜、3本のアーチを浴びた大山にまた、してやられた。四回の先制適時打を含め、3安打を許した。「もう絶好調でしょう。うちはエンジンをかけさせるのがうまいから(笑)」と冗談交じりに振り返り「打った後(バットの)ヘッドを返さないというか。今のタイガースで一番、調子のいい打者だと思いますよ」と脱帽した。

 第1ラウンドの壮絶な殴り合いから一転、第2ラウンドは反撃の糸口をつかめずに、連敗した。大観衆がスタンドを埋め、今季最高潮の盛り上がりを見せている新庄監督の古巣凱旋カード。できることはまだ、あるはず。このままでは終われない。

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