高校野球
2022/05/23 23:17

札日大高・前川主将 初回先制2点打「走者をかえすのが僕の仕事」

一回に中前適時打を放つ札日大高の前川

▽春季全道高校野球1回戦(23日、札幌円山)札日大高3-2旭明成

ノーサイン野球で勝ち上がる 自己判断で三盗も決めた

 4番がチャンスを確実に仕留めた。一回、ノーヒットで得た1死二、三塁の好機。ここで前川周也主将(3年)が、先制の2点適時打。その直前、伝令が前川の元へ。「確実にコンパクトにいこう」との指示に、普段は追い込まれるとグリップ指2本分短く持つが、拳1個分短く握った。「走者をかえすのが僕の仕事。相手のミスから点を取る」。先制打を放った後は自分の判断で三盗も決めた。昨春から続く、ノーサイン野球で頂点へ駆け上がる。

旭明成先発・千葉 立ち上がり悔やむ「腕が振れていなかった」

 先発の千葉隆広投手(2年)が立ち上がりに苦しんだ。「初回の入りで腕が振れていなかった」と、振り逃げと四球、捕逸などで1死二、三塁のピンチを招き適時打で2点を先制された。その後は立ち直るも、四回に連打を浴びて1失点。夏へ向けて、「春は調子が良くなかったけど、上がってきた。あとは変化球の精度」。浮き彫りになった課題を克服し、巻き返しを図っていく。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい