高校野球
2022/05/18 23:30

稚内大谷の内谷が東海大札幌高の門別撃ち誓う 道選抜U14時代の〝球友〟対決

道選抜で一緒だった東海大札幌高の門別撃ちを誓った稚内大谷の内谷主将(撮影・西川薫)

全道高校野球組み合わせ決定

 春季全道高校野球大会(23日開幕、札幌円山)の組み合わせ抽選会が18日、札幌市内で行われた。5年ぶり28度目出場の稚内大谷は1回戦で東海大札幌高と対戦する。4番で主将の内谷暁鐘捕手(3年)は相手の149キロ左腕・門別啓人投手(3年)と道選抜U14でチームメート。〝球友〟との対戦を制し、33年ぶりの優勝へ勢いづける。選抜甲子園出場のクラークは初出場の北星大付、2連覇を狙う札日大高は初出場の旭明成と対戦する。

最初で最後の対決で成長した姿見せつける

 稚内大谷の内谷主将が、打倒・門別投手を誓った。「チームのみんなとも(東海大札幌高と)やりたいと話していた。自分の売りはフルスイングを貫くこと。誰が相手でも最初のストライクから振っていく。一発を狙っていきたい」。これまでチームをけん引してきた4番の一振りで難敵に向かう打線を活気づける。

 4年前の道選抜の活動では門別がキャッチボールの相手だった。「一人だけ違っていた。一緒にプレーしていた時は助けられたけど、今は対等」。夏は南北の大会に分かれるため、最初で最後の対決。次は自身が成長した姿を見せつける番だ。

 さらに稚内大谷の本間敬三監督(38)は、東海大札幌高の大脇英徳監督(46)が監督就任前に部長を務めていたころの教え子。公式戦では初めて母校との対戦になるが「楽しみ。いつかはこうなりたいと夢を見ていた。でも勝負は別。しっかりと勝ちにいきたい」。抽選会後には、大脇監督とがっちり握手を交わした。選手、監督が、それぞれの思いを抱き、因縁の戦いに挑む。

北見緑陵14年ぶり春1勝目指す

 北見緑陵は釧工との対戦が決まり、唯一の公立校対決となった。メンバーは17人と少数精鋭だが、武田将汰主将(3年)は「チームはみんな仲が良い。一丸となって戦っていきたい」と意気込んだ。1勝を挙げた一昨年の独自北大会以来の道大会。当時は1年生ながらベンチ入りも出場機会はなかった。打線は「低く強い打球を打ち続けること。自分たちのやることをやれば勝利に近づく」と14年ぶりの春1勝を目指す。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい