ファイターズ
2022/04/25 23:15

《岩本勉のガン流F論》〝何か〟が起こる東京ドーム 要所を締める投球で仕切り直しを

左から伊藤、上沢、加藤

 26日からは東京ドームでのオリックス3連戦。過去にBIGBOSSの引退宣言や稲葉GMの3打席連続本塁打など、ファイターズは東京ドームで〝何か〟を起こしてきた。再スタートのきっかけにしたい。

 前カードではソフトバンクに3試合で計39安打を浴びた。現在のチーム防御率は12球団でワーストの4.18。先発、中継ぎ、抑えのいずれにも「ほころび」が出始めている。再度しっかり「玉結び」してもらいたい。

 今の投手陣は要所を締めることができていない。速い球、キレのある変化球を投げられ、アウトを取れる投手は多い。だが、勝てる投手となると少ない。上沢や加藤、伊藤の名が上がるが、さらに(勝ち星を)稼げる投手になるには、まだまだ進化が必要だ。

 要所を締めるにはアウトの取り方が重要だ。先頭と3アウト目。ここをしっかりと抑えられれば、打線にも勢いがつく。リーグ優勝、日本一に輝いた時は、どのポジションにも稼げる投手がいた。ダルビッシュしかり、武田勝しかり、増井、武田久、マイケル中村もそうだ。走者を出しても要所では簡単にホーム生還を許さなかった。

 投打がかみ合い、歯車が回れば、チームは自然と前へ進む。その歯車に油を差す係が首脳陣。物事はうまくできている。東京ドーム3連戦で仕切り直したい。(本紙評論家)

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