高校野球
2021/09/16 14:49

東海大札幌高エース門別が逆転満塁弾

■秋季全道高校野球支部大会(15日、札幌円山ほか)

札幌支部は代表決定戦が行われ、東海大札幌高は7―6で札大谷に勝利。先発したプロ注目の左腕・門別啓人投手(2年)が9回6失点も、三回に自ら逆転満塁弾を放ち、競り勝った。

 投打に門別の独壇場だった。三回、2点を勝ち越され、嫌な流れで迎えた1死満塁のチャンス。「自分が走者を返さないと負けてしまう」と初球の内角直球を迷わず振り抜いた。打球は右中間芝生席へ飛び込む公式戦初アーチ。「ホームで仲間が待っていたのを見て実感がわいた」と笑顔でダイヤモンドを1周した。
 投球では課題を残した。立ち上がりの一回1死二塁から、2者連続被弾。その後も失点を重ねたが、要所を締めた。「最後は気持ちで押し切りました」。9回6失点も許した安打はわずかに5、奪三振は自己最多の11個をマークした。
 昨秋からエースナンバーを背負い、今夏は南北海道大会準々決勝で優勝した北海に大敗。悔しさを乗り越えて迎えた最後の秋。「全道優勝して神宮、選抜へ出る」ときっぱり。プロ注目左腕が、チームを頂点へと引き上げる。
(西川薫)