高校野球
2022/03/23 14:28

十勝の将 白樺 戸出監督 札創成のコーチ就任

白樺の監督を退任する戸出監督(左)と後任の亀田部長ががっちりと握手を交わす(撮影・西川薫)

 十勝の甲子園監督2人が4月から新天地へ向かう。春夏合わせて4度甲子園に出場した白樺の戸出直樹監督(46)が札創成、帯農の監督として昨夏の甲子園に出場した前田康晴副部長(46)がとわの森三愛に赴任することが、22日までに明らかとなった。それぞれコーチ、顧問として野球部の指導に当たる。白樺の監督には同校の亀田直紀部長(35)が就任。帯農は昨秋の十勝支部大会終了後に西川雄太郎監督(34)が就任している。

■亀田部長が新監督に

 母校を率いた24年間で甲子園に春夏4度出場するなど、「強打の白樺」を育て上げてきた戸出監督が、今月末でチームを去る。「長い間、監督をさせていただいた」と感謝しながら、コーチとして赴任する札創成では「南北海道はレベルが高い。経験を生かしていければ」と力を込めた。

 バトンを受け継ぐ亀田現部長は、高校時代に鵡川高で甲子園に出場した元球児。2012年春にコーチとして白樺に赴任し、15年夏の甲子園からは部長となった。戸出監督が退任する意向であるのを聞いたのは昨年11月のこと。「びっくりした。高校野球の指導を一から戸出監督の下でやらせてもらった。甲子園も神宮大会も経験させてもらいましたけど、すごく貴重な経験をこの10年でさせてもらった。自分にとっては必要だったし、財産になる」と感謝した。

 戸出監督も長年、右腕として支えてくれた亀田部長だからこそ、全てを託すことができる。15年夏の甲子園出場時に部長としてベンチ入りした際は「すごい喜んでくれて。うれしかったし、助けられた」と、懐かしそうに振り返った。

 チームはすでに新体制へ動きだしている。春休みの26日からは宮崎合宿へ出発。亀田部長は「チームづくりはこれから。まずはコロナ禍に入学してきた新3年生に最後までやり切らせてあげたい」。元甲子園球児がどんなチームづくりをしていくのか、楽しみだ。

帯農 前田元監督はとわの森顧問に

 40年近く聖地から遠ざかっていた帯農を2年連続で甲子園出場に導いた前田氏。「元から期限を決めていた。一つの目標を達成したので新たな挑戦をしたい」と語った。

 倶知安町在住の家族と5年で甲子園出場の約束をし、単身赴任で16年4月に帯農に赴任した。同年秋から監督に就任すると、19年秋全道大会で4強入り。21世紀枠で選抜大会の出場権を手にした。昨夏は北大会を制し、夏の甲子園に出場。初戦で惜しくも敗れたが、ドラフト1位の風間球打投手を相手に善戦した。

 4月1日付で赴任するとわの森は、酪農や農業を学ぶコースが設置される私立校。農業科教員のスキルを生かせることも、同校を新天地に選択した理由の一つだという。

 野球部は91年創部。甲子園出場はないが、昨年度から強化指定部となり、学校を挙げて強化を図っている。前田氏は「我武者羅さや、(決め事を)徹底していくことは、公立、私立でも変わらない。そういうところを指導していきたい。目指すのはもちろん甲子園」と意気込む。2日から全体練習に合流する予定だ。

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