高校野球
2025/07/11 20:25 NEW

駒大苫小牧の左腕エース寺田七将が8回⅔無失点15K オリックス・宮城流のチェンジアップで快投【南北海道大会】

15三振を奪う好投で勝利に導いた駒大苫小牧の寺田=撮影・十島功

■全国高校野球選手権南北海道大会第2日(7月11日、札幌円山)
▽1回戦 駒大苫小牧6-0大麻


 

二回から6者連続奪三振も

 スタートからフルスロットルだった。駒大苫小牧の背番号1、左腕・寺田七将(ななと)投手(3年)は「1球目から全力で投げ抜こうという気持ちで投げました」。その言葉通りの結果を残す。最初の打者から三振を奪うと、2番、3番も三振に仕留める抜群の立ち上がり。さらに、二回2死からは6者連続奪三振。「基本は打たせて取るピッチングを心掛けている」。そんな口ぶりとは裏腹に、勢いは衰えることがなかった。他の投手を起用する意図もあり、8回⅔無失点で降板したが、気づけば15個の三振が積み上がっていた。

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ケガで欠場していた春に進化

 春先に左足首の靱帯を痛め、春季大会は欠場。しかし、ただでは転ばない。その離脱期間を有意義なものにするために、自らを見つめ直した。「さらに進化した状態で戻ることを心掛けた」。スタミナ向上を目指し、左足への負担を避けつつ、徹底的に体幹を鍛え上げた。その効果はてきめん。室蘭支部予選の準決勝から3試合連続で先発しており、この日も114球を投じたが表情は明るい。「あんまり疲れはなくて、今は(試合が)始まってしまえば、あっという間に回が進んでいる」。

新たに習得した新球種は「高速チェンジみたいな…」

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