コンサドーレ
2022/03/11 14:01

《河合CRC竜の眼》菅 縦に引っ張り守備崩せ

菅にはもっと1対1の勝負を挑んでほしいなど、河合CRCの期待は膨らむ

 6日の福岡戦は、相手もマンツーマン気味に前線3枚+ボランチでプレスにきた。札幌はつないでいこうと真っ向勝負を挑んだわけだが、起点がうまくつくれなかった。リトリート(守備陣形を整えること)されたときも、相手はコンパクトだった。今後も、戦略的にプレッシャーをかけ、うちの戦い方を消してくるチームは増えてくる。そこで何ができるか。

 左WBは菅が今季リーグ戦初先発。スタメンでもおかしくない選手だが、ルーカスがキャンプから調子が良く、控えに回っていた。前半35分のシュートブロックは見事。朋樹(高嶺)がしっかりと寄せて、自然とカバーに入った。チャレンジ&カバーはセオリーだが、できない選手も多い。スムーズにカバーに入れたのは身体に染みついている証拠。攻撃面ではもっと1対1で勝負を挑んでいいと感じた。菅が縦に引っ張ってくれれば、相手のコンパクトな守備を広くすることができる。

 あす戦う横浜Mは、ここまで川崎よりも良いサッカーをしている印象。縦に速く、Aロペスが加わり選手層も厚い。ポイントは攻守の切り替え。特に「守」から「攻」を速くすること。横浜Mはラインが高く、裏のスペースが広大にある。奪った後、縦に速いサッカーができれば十分、勝機はある。

 長いキャンプが選手にとって辛いのはリセットができないこと。もちろん選手は普段からサッカー第一の生活をしているが、メリハリがない生活はスイッチを入れるのが難しい。心・技・体の「心」の部分はすごく大切で、家に帰る安堵感は、想像以上の効果がある。

 1勝3分と3分1敗では全然違う。キャンプから帰ってきてホーム1発目の試合は、早くも前半のヤマ場と言える。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)

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