コンサドーレ
2022/02/23 14:31

《平川弘のCool Eye》清水戦で新加入2人先発 興梠は合格点、シャビエルの状態心配

19日の清水戦でボールをキープしながらゴールを見るFW興梠(撮影・舘山国敏)

 先週末、J1リーグが開幕した。J2から昇格した京都が、スーパー杯で川崎を下した浦和を撃破。今季も拮抗した厳しい戦いが予想される。

 札幌は敵地で清水との開幕戦だった。注目は何と言っても今季から加入したFW興梠、ガブリエルシャビエルが先発出場したこと。興梠は1トップでの起用だった。まだまだコンディションは100%ではなかったと思うが、くさびを受けて攻撃の起点をつくる動きは合格点であった。

 ただ、味方への落としのボールがずれたり、ワンタッチ、ツータッチでのシャドーとのパス交換が少なかった。そこはゲームを続けていくことで味方との連係は改善されるはず。

 悔やまれるのはPKで点を取れなかったこと。興梠に蹴らせてあげてほしかった。先制点を決めて自信満々のMFルーカスが失敗したが、興梠に勢いをつけさせるためにも譲ってほしかった。

 問題はシャビエルの方だろう。運動量が少なく、ほとんどボールに触れず。状態の悪さを感じた。プレスに行った時の寄せ一つ見ても甘く、体のキレがない。いい時の彼を知っているだけに、全然物足りなかった。今後も先発で使いながらコンディションを上げ、チームに順応させていくだろうが、少し心配である。

 きょうはルヴァン杯の鳥栖戦。キャンプ地の熊本から移動なので、それほど負担はないはず。メンバーは清水戦と変わると思うが、前からプレスをかけ、積極的に仕掛けるサッカーで次節のリーグの広島戦につなげてほしい。(本紙評論家)

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