ファイターズ
《ハム番24時》先輩の晴れ舞台でヒヤヒヤさせすぎた福島 9月23日
もしからしたら、主役の中島の次にドキドキしたのは、彼かもしれない。22日の楽天戦。水谷の劇的2ランで最大5点のビハインドを覆し、引退の花道を飾るストーリーがくっきりと見えた。6-5と逆転した直後、七回のマウンドに上がったのが福島だ。2死満塁の大ピンチを招いたが、ギリギリの状況で1点を死守した。とてつもない重圧と戦っていたのではないか、と想像していた。
一夜明けて、本人に薄氷を踏むようなシーンを回想してもらった。先頭の小深田に安打を許したが、黒川を左飛に打ち取り、直後に田宮が盗塁を阻止。「たみちゃんが刺してくれて、うわ、良かったと思いました」と安堵した。2死から中島は中前打。「ピッチャーゴロを捕れず。グローブにかすってたんで、捕れたはずです」と一つ目の反省が口をついた。
続けて一塁を守った柴田の失策と、マッカスカーへの死球で満塁。「(柴田)獅子のエラーはしょうがないです。打球も速かったですし、あれは僕が悪い。デッドボールは余計でした。フォアボールオッケーぐらいのつもりで攻めようと思いましたけど、デッドボールは良くないです。満塁で、終わったーと思いました(笑)」と目の前が真っ白になりかけた。ただ、最後はYG安田を左飛に抑え、事なきを得た。
功労者を勝って気持ち良く送り出したいー。全員の願いが肩にのしかかっていた。計り知れない緊張感があり「よぎりましたね。満塁ホームランが。ぶち壊したらやばいじゃないですか。さすがにぶち壊せない。抑えられたのはたまたま、まぐれですけど、耐えたーとなりました」と小さく息を吐いた。ちなみにこの日、数分間の取材で冗談交じりの「嫌でした」というワードが4度、出てきた。えげつない球と対照的な弱気発言は通常運転だが、本当にしんどかったのだと、察した。