始球式にM―1王者錦鯉呼ぶ!?BIGBOSS五十路コラボだ
日本ハムが昨年12月の「M―1グランプリ2021」でチャンピオンに輝いた人気お笑いコンビの錦鯉(ソニー・ミュージックアーティスツ)に注目し、ホームゲーム始球式のオファーを検討していることが4日までに分かった。ボケ担当の長谷川雅紀は北海道出身で、新庄剛志監督と同じ50歳。スター街道を歩むカリスマ同士の“笑撃的”なコラボが実現するかもしれない。
遅咲き大ブレークコンビからパワーをもらい、チームに勢いを付けたい。日本ハムが昨年のM―1グランプリ決勝を制した錦鯉の動向を注視していることが、明らかになった。
錦鯉は個性的なおバカキャラで知られる札幌出身の長谷川と、ツッコミを担当する東京出身、43歳の渡辺が組む中年コンビ。売れない下積み時代が長くても諦めず、昨年末、6017組の頂点に立った。球団内でもファンが多く、M―1優勝の快挙に喜びの声が挙がっていたという。
2004年に北海道へ移転してきた日本ハムは、地元密着を掲げてきた。“道産子”への関心はひときわ強く「優勝決定の瞬間、長谷川さんが流した涙に大きな感動をいただきました。始球式はどうだろうといった声が球団内でも聞かれます。恐らく今後、検討していく可能性はあるでしょう」と球団関係者。今季の主催試合で来場してもらえるように協議、調整を進めていく方針だ。
これまでも北海道にゆかりのあるタレント、俳優、歌手などが始球式に登場し、訪れたファンを喜ばせてきた。積極的にアプローチする姿勢は変わらない。現在、錦鯉は各方面で引っ張りだこになっているが、スケジュールさえ合えば、受諾する可能性はありそうだ。
一方、昨季終了後に就任した新庄監督は、年末年始のバラエティー番組に多く出演し、軽妙なトークやパフォーマンスでファイターズをアピールしてきた。ファンを楽しませることにこだわりがあり、芸人に対するリスペクトも強い。
50歳になっても発想は柔軟で、前例のない挑戦を続けている。キャンプ第1クールでは、元陸上選手でタレントの武井壮から指導を受けた。今後も球界内外のスペシャリストを臨時コーチとして招く。
漫才で日本一をつかんだ錦鯉の始球式が実現すれば、選手たちにも大きな刺激になるはずだ。また、探究心旺盛なビッグボスは、同世代の長谷川に何を感じるか。「北海道」「50歳」のキーワードで結ばれた異色すぎる共演はかなうのか、注目される。
日本ハムの主な始球式、ファーストピッチ
お笑い界からは昨年2021年4月3日に「ティモンディ」が登場。名門・済美高(愛媛)野球部出身の高岸宏行が、高校時代に練習試合で対戦した西川とガチンコ勝負を挑み、142キロの快速球を投げ込んだ。アスリートでは今回の北京五輪でも大活躍が期待されるスピードスケート女子の高木菜那(29)、美帆(27)姉妹が、前回の平昌五輪が開催された18年3月に姉・菜那が札幌ドームでの開幕戦に、妹・美帆は4月に東京ドームで大役を果たした。また、日本ハムCMに出演した女優・天海祐希は07、08、16年と3度の登板を果たし、旭川出身の歌手・玉置浩二は妻・青田典子と14年7月14日に共演した。