大森真吾が2戦連続の劇的決勝弾で3連勝 最後のPKキッカーを託した選手たちの願いとは
■J2・J3百年構想リーグEAST-B第13節(4月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽札幌2-1藤枝

終了間際に復帰の白井がPKゲット
北海道コンサドーレ札幌は3位の藤枝MYFCとホームで対戦して2-1で勝利した。前半14分にDF髙尾瑠(29)が相手GKへのバックパスをカットして札幌加入後初となる先制ゴールをマーク。後半18分に同点に追いつかれたが、PK戦突入が現実味を帯びてきた同43分、約2カ月ぶりの復帰戦となったFW白井陽斗(26)が倒されてPKをゲットした。大チャンスの場面でFW大森真吾(25)が2試合連続ゴールを決め、勝ち越しに成功。ホーム3連戦を3連勝で飾った。PKのボールをセットしたのは大森だが、その直前に2人の選手からある願いを込められてキッカーを託されていた。
右ポストに当たってゴールの中へ
前節いわき戦の劇的逆転勝利からわずか4日。この日も札幌の決勝点を決めたのは背番号23だった。「撃つ方向は決めていましたけど、少し足が滑っちゃって。思ったより右に行きましたけど、うまくコースを狙えて、自分を信じて蹴れました」。大森の右足から放たれたシュートは、右ポストに当たりながらもゴールマウスへと吸い込まれ、チームを勝利へと導いた。
最後まで必死にボールを追いかけた
後半の札幌のシュートは、この大森のPK1本のみ。逆に藤枝には8本のシュートを浴びるという劣勢の中、一本のロングパスを懸命に追いかけた男たちによって、決勝点につながった。
後半43分、自陣左サイドからMF長谷川竜也が高々と蹴り上げたボールに、真っ先に反応したのが大森だった。「竜也くんが持ったとき、裏に来るだろうなと。目は合わなかったんですけど、竜也くんなら出してくれると思ったので、信じて走ったことがつながりました」。長谷川を信じることで相手DFよりも一歩先んじた大森は、空中戦の競り合いに勝利。こぼれたボールはペナルティーエリア内へと転がった。
真吾の背中に入れ
そのとき、後方からトップスピードでゴール前へと走り込んだのが復帰戦の白井だ。「ロスタイムに入る前、監督から逆サイドにボールがあっても、真吾の背中に入っていけと言われていて。信じて走って良かったです」。相手選手を追い越し、最前線へと躍り出ようかという瞬間に倒されてPKをゲット。互いを信じて次のプレーへ動き出すという選手同士の信頼関係が大チャンスの場面を生み出した。