《岩本勉のガン流F論》山崎福也よ、腕を振れ!そんなことじゃ新たな武器は手に入れられない!
■オープン戦 西武4-3日本ハム(3月5日、エスコンフィールド北海道) 試合詳細はコチラ
価値のある途中出場「この経験は大きい」
見どころ満載の一戦だった。まずは良いこと。高卒ルーキーの半田と育成の大卒新人・常谷が途中出場。ともに打席に立った。この経験は大きい。半田に至っては八回の唯一の打席で、相手の6番手左腕・岩城に9球も投げさせる粘りを見せた。2人とも、たとえ今後2軍に行ったとしても、ハッキリとエスコンの映像を頭に思い描きながら練習に取り組むことができる。
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私もプロ2年目に5試合、1軍マウンドを経験させてもらった。3年目に故障、4年目にはイップス、5年目にはフォームの変更。決して順風満帆ではなかった。紆余曲折あったのだが、2年目の記憶が鮮明に残っていたからこそ、歯を食いしばることができた。そして6年目に1軍で29試合に登板。7年目の1996年には2桁10勝を挙げることができた。
心配無用のクリーンアップ
さすがと言いたいのはレイエスと郡司。ともに目的通りのバッティングができていた。センター返ししかり、逆方向への打撃しかり。むちゃ振りでホームランを狙いにいっていない。カウントや走者の有無など、状況を把握し、ヒットを狙いにいっているから、バットが折れてもHランプが点灯する。もうこの2人は心配無用だろう。
期待がゆえの辛口エール!
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さて、きょうは言いたい。山崎福也よ。半信半疑で投げていては新たな武器は手に入らない!山本昌さんに教わったというスクリューを数球投じていた。1球目は一回、2番の長谷川を一邪飛に打ち取ったシーン。たまたま凡打させられたが、その後のボールも全く腕が振り切れていなかった。自分を疑いながら投げているからだろう。思い切り腕を振っていないため、ワンバウンドにすらならない。高めに浮くことの方が多かった。
相手打者に聞いても「チェンジアップかな?」、「あれがスクリューだったのかな?」といった反応だろう。脅威を与えることはできなかったはずだ。それでは全く意味がない。言ってみれば、スクリューのまねごと。点の取られ方も悪かった。四球で出したランナーが2人とも生還した。こんな内容では監督やコーチの心はつかめない。先発候補生はたくさんいるんやで!
山崎福也よ、あなたならできる。だからこそ、辛口で伝えたいのだ。ストレートやチェンジアップ…などなど。ほかのボールも生かすスクリューを完成させられる。それだけの力は持っている。次回こそ、新球習得につながるマウンドにしてほしい。ポイントは勇気を持って腕を振ること。
経験があるからこそ
実は私も経験があるのだ。主に直球とカーブで勝負していたのだが、95年のオープン戦時期、投手コーチに落ちる球を教わった。半信半疑で放っていた時、ガツンと怒鳴られた。「もっと腕を振って仕留めにいかんかい!」、「勇気を持て!」。この言葉が脳裏に焼き付いた。1年後のオープン戦。右打者のインコースに全力でフォークを投げ込んだ。変化球にもかかわらず、相手のバットを折った。こういうことか―。1年越しで身に付けた持ち球。その年96年、前述したように10勝を飾ることができた。新たな武器を携えて。