《荒木大輔のズバリ解投》投球の幅を広げる達のある変化球 何かやってくれそうなあの選手は…
■オープン戦 西武0-2日本ハム(3月4日、エスコンフィールド北海道) 試合詳細はコチラ
価値のある被安打5
まだまだ開幕まで時間はある。ただ、現時点で日本ハムは実に順調な仕上がりを見せている。斎藤や清宮幸ら、主力にけが人が出たものの長期離脱は避けられそうで、それぞれが確実にレベルアップできている。ロースコアの勝負となった一戦。オープン戦とはいえ、2-0と理想的な勝ち方だった。こういう試合は、投手を中心とした守りで白星をもぎ取りたい。それができていた。
まずは達を語らなければいけない。ハッキリ言う。良い。去年のパフォーマンスが自信になっているのだろう。マウンドでの姿が実に堂々としている。5回を投げて5安打無失点。毎回、ヒットを打たれ、うち3度、先頭打者を出塁させた。これが良かった。打たれて良かったというのはおかしい話だが、シーズンに入ったら、走者を背負うシーンは必ず訪れる。そいうシチュエーションでしっかりとスコアボードに「0」を刻んだ。そこに大きな価値がある。
達に求める今シーズンの勝ち星は…
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そしてボール。それぞれの球種に磨きがかかっていた。中でも注目したいのがフォーク。三回、先頭で8番の古賀を打席に迎えた。2ボールからの3球目。フォークでストライクを取った。続く滝沢に対しても1ボールからフォークでカウント1-1とした。空振りで仕留めるものと、カウントを整えるもの。このフォークの投げ分けはピッチングの幅を広げる。時折、放っていた緩いカーブも効果的だった。
開幕3戦目の先発が言い渡されている。逆算すると、あと2回、オープン戦での登板機会があるはずだ。今後、徐々に球数を増やしていくだろうが、この日は余力を持って降板していたように思う。続投と言われても問題なく、首を縦に振りそう。順調そのものだ。目指すは15勝。それだけの力はもう備わっている。
起死回生の一発
攻撃では今川に触れたい。先発出場し、3打席ノーヒット。七回の第4打席で与座から本塁打を放った。3打席無安打の時点で、代えられていてもおかしくはない。それでも4打席目が与えられた。もう1打席見たい。何かやってくれそう。そういう期待を抱かせる選手であり、不断の努力は誰もが認めるところだ。ハイレベルな外野のポジション争い。たった1本打ったぐらいじゃレギュラーはつかめない。それでもこの1本は大きい。ギリギリかもしれないが、次につながった。
「1番・遊撃」でスタメン出場したベテランの中島にしてもそう。持ち前の粘りを第1打席から披露。誰もが必死だ。それが今のファイターズの強みなのだ。野村は1安打もさることながら、2四球に価値がある。時にボール球を追いかけてしまう癖がのぞく。それがなく、しっかりと我慢できていた。状態が良いのだろう。残り3週間ちょっと。各ポジションのレギュラー争いから目が離せない。