冬季スポーツ
2026/01/18 15:40 NEW

53歳のレジェンド・葛西紀明は予選落ち 2大会ぶりの五輪出場逃すも4年後目指す【ジャンプ男子W杯札幌大会】

予選を突破できず本戦出場を逃した葛西(右)は会場に集まった観客を盛り上げた=撮影・西川薫

■ノルディックスキー・ジャンプW杯札幌大会(1月18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場、HS137メートル)
▽個人第18戦予選

 レジェンド・葛西紀明(53、土屋ホーム)の2大会ぶり9度目の五輪出場の可能性が消滅した。午前に予選が行われた予選で112メートルと飛距離を伸ばせず55位。68人中上位50人が出場する本戦への出場を逃した。予選後、現役続行を宣言し、4年後の五輪出場を目指すことを明かした。

これで終わりじゃない

 五輪出場は途絶えたが、すぐに4年後に気持ちを切り替えた。「これで終わりじゃないと思っている。自分の調子が好調でも絶好調でもない中でW杯メンバーに選ばれた。これがもし絶好調となっていれば、どこまで上に行けるんだろう、という期待感が持てるようになった札幌W杯だった。自分的にはたくさん失敗もしたし、収穫はあったんじゃないかな。(五輪は)もちろん狙っていきたいと思ってますし、この先自分がどう上がっていけるか、というのも楽しみになってます。諦めずにやります」と、当たり前のように宣言。前人未到の挑戦を続けていく。

【#ジャンプ 関連ニュース一覧】

▼▼ここから有料記事▼▼

調子を上げようと試行錯誤したが…

 厳しい展開になるは承知の上だった。自身が持つギネス記録のW杯最多出場を懸けて挑んだ16日の個人第17戦予選。110.5メートルで予選落ち。この日も、わずかに残った最後の可能性に懸けて予選2番手でスタートしたが、K点手前に落ちた。今季はW杯遠征メンバーに入れず、下部のコンチネンタル杯が主戦場だった。開幕戦の18位など国内外6戦出場で最高は11位。この結果は想定の範囲内だった。

現役続行への思いはブレず

 「まず、コンチネンタルカップ開幕からあの位置にいたんじゃ、ちょっと厳しいかな、というのは感じてたんですけどね。そんな中で、どこかで自分の調子がパーンと上がらないかなって期待しながら、本当に試行錯誤してアプローチポジションやテイクオフの部分をやってきたんですけど、それがやっぱりうまくかみ合わず、コンチネンタル杯でも成績を出せなかった。逆にちょっと迷いがある中での札幌W杯ということで、初戦(16日)を予選落ちした瞬間、もう(ミラノ・コルティナ)オリンピックの目標はついえたというのはすぐ感じましたね」。とはいえ、数々のミラクルを起こしてきたレジェンドに、わずかな可能性でも挑戦しないという選択肢はなかった。

【2000円お得! 道スポ年払いプラン】

 現役続行は葛西にとっては当然ともいえることだった。4年前に北京五輪を逃した際、26年はもちろん、当時札幌への招致を進めていた30年の五輪出場を目標に掲げていた。その意志は4年たっても一切揺らぐことはなかった。「最高じゃないですか。この年でやってるという元気と勇気を皆さんにお届けしていけるならまだまだ続けますし、キングカズさんもJリーグで頑張ると言うので、カズさんの道をたどって僕も行きたい」。目の奥に執念の炎をともし続け、不屈の男の挑戦は続く。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい