ファイターズ
《ハム番24時》1月14日
苦悶の表情を浮かべ、何度も倒れ込む。堀の足腰がプルプルしていた。「遅い。もっとリズム良く。上げろ上げろ。それをキープ」。「やってへんやんけ。何をしとんねん」。熱血トレーナーと化した宮西がハッパを掛け、正しい動きを指南する。短い休憩を挟みながら高強度の運動を行う「HIITトレーニング」の一コマだった。
ひたすら走りまくる例年の自主トレが変化した。かつてのメニューも過酷だったが、今年もなかなかハードだ。先輩から愛情をたっぷり受け取った堀は「毎回、帰りたくなります、途中で。これがあるからこそ、キャンプにいい状態で入れるし、そういうところはすごくいいなと思って。…葛藤しながら過ごしています」とリアルな心情を口にした。
宮西は年始の3日から始動し、堀は個人の練習や用事を済ませて、8日から合流した。ここで想定外の事態が起きていた。「チーム宮西」のほかのメンバーが見当たらない。昨季限りで現役を引退し、球団スタッフとなった山本晃と昨年、トミー・ジョン手術を受けた元日本ハムの長谷川(ソフトバンク)は不在だった。
「来たらハセタケがいないじゃんと。いじめられる標的がオレしかいない、マジで。大きかったんだなと思いました。仲間の存在が」。自虐トークはネタだが、少し本音も交じっていそう。まさかの鬼教官と1対1…。想像しただけで恐ろしく、同情したが、逃げ道はない。最速更新153キロを目標に据え、復肩を期す左腕は無事に生還できるのか、楽しみだ。