現役ドラフト 松浦慶斗が移籍 巨人から奪三振が魅力の右腕・菊地大稀が加入
23年に50試合登板の剛腕を獲得
プロ野球の現役ドラフトが9日、非公開で行われた。日本ハムは、松浦慶斗投手(22)が巨人へ移籍し、巨人の菊地大稀投手(26)を獲得することになった。
菊地は佐渡高、桐蔭横浜大を経て2021年の育成ドラフト6位で巨人に入団。22年4月末に支配下登録され、2年目の23年には50試合に登板した。1軍登板がなかった24年オフに育成選手となり、今年7月に支配下復帰。7試合に登板し、1勝1敗、防御率1.80の成績だった。
巨人入りが決まった松浦は、宮城・石巻市生まれで旭川育ちの大型左腕。大阪桐蔭高から21年ドラフト7位で日本ハムに入団した。4年目の今季はキャンプ中盤から1軍に合流し、オープン戦にも登板したが、1軍登板なしに終わっていた。
木田GM代行 「本当にいい現役ドラフト」
現役ドラフト終了後、取材に応じた木田GM代行は、指名した菊地の魅力について「やっぱり三振を取れるので、そういったところをさらにファイターズに来て発揮してもらえればいいと思います」 。GM補佐に就いていた時に佐渡高時代の右腕を視察していたことを明かし、「その時から担当スカウトの人がいい評価をしてくれていた中で、さらに大学、ジャイアンツを経験していいピッチャーになってきたなと思っているので、本当にいい現役ドラフトだったかなと思います」と期待を寄せた。
松浦にもエール 「能力は間違いない」
続けて、新天地に向かう松浦についても言及した。「2軍監督になって1年目に入ってきた世代なので。本当に能力は間違いないと思っていて、ずっと期待している選手。ジャイアンツに行って活躍してくれるものだと思っています。ただ、今度会ったら1年目、2年目の2軍監督が悪かったなとそれだけ謝ります」。思い出話を交え、エールを送っていた。
菊地、松浦のコメントは以下の通り。
■菊地大稀投手
「ジャイアンツでの4年間でとても多くの素晴らしい経験ができ、僕を成長させてくれた。今回の移籍は大きなチャンスだと思っているので、必ず活躍する」
■松浦慶斗投手
「突然のことで驚いていますが、小学生の頃からファンだったファイターズに入団できて、うれしかったです。ファイターズジュニア時代に憧れていたユニフォームに袖を通した時は心の底から、うれしかったことを覚えています。入団してから4年と短い間でしたが、優勝を目指すチームのピースになりたかったです。今回、自分が活躍する場を広げていただいたと思っています。チャンスだと思いますし、自分の可能性を信じて力を発揮できるように新たなチームで頑張ります。ファンの皆さま、これまで温かいご声援をいただき、本当にありがとうございました。引き続き応援していただけるように全力で取り組みます」