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2025/12/01 20:55 NEW

山崎福也 脳腫瘍手術を受けた北大病院で長期入院中の子どもに熱いメッセージ 先発争い言及の一問一答も

北大病院を訪問し、子どもたちにプレゼントを渡す山崎=撮影・桜田史宏

18年前にこの病院で 「野球できるよ」

 日本ハムの山崎福也投手(33)が1日、北大病院を訪問し、小児がんなどで長期入院している0歳から高校1年生までの18人と対面した。自身も小児脳腫瘍の手術を受けた特別な病院で、病と闘う子どもたちにエールを送った。

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 18年前、小児脳腫瘍を発症した。北大病院にたどり着き、長時間に及ぶ開頭手術を経験。「延髄という場所に腫瘍があって、それをしっかり取り切らないと生き残れないと言われて。手術は8時間の予定でしたけど、うまくいったらしく、6時間ぐらいで終わりました。(執刀医の)沢村先生から、全部取ったよ、野球できるよと言われた」と当時を振り返った。

心に寄り添った左腕 「たくさん甘えてください」

 キャッチボールを実演し、クイズを出題するなど触れ合いの時間を過ごした。質問コーナーでは、野球をやっていなかったら何をしていましたか、と聞かれ「カフェとかを経営したい気持ちが昔からありまして、ご飯屋さんとかやっていたのかな」と回答。交流戦でみんなのためにホームランをーとお願いされると「毎年、ホームランを打ちたい気持ちで打席に入っているんですけど、プロのピッチャーって球が速い。セ・リーグもDH制になり、(投手が打席に立つのは)来年が最後なので、なんとか打てるように頑張ります」と力強く返した。

 一人一人にグッズなどをプレゼントすると、メッセージが書き込まれたボール型の首飾りを贈られた。記念撮影の後に「僕自身もみんなのように18年前、全身に管を付けて、大丈夫かなという不安があったんですけど、当時の先生と家族のサポートがあって、乗り越えて今、野球選手になることができました。みんなもつらい時があると思うんですけど、周りの人、家族にたくさん甘えてください。わがままをいっぱい言って、現状を乗り越えてまたお会いできる日を楽しみにして過ごします」と熱く呼びかけた。

 イベント終了後には報道陣の取材に対応。一問一答は以下の通り。

ー北大病院は特別な場所。どんな思いで来訪したか
「苦しんでいるお子さんもいると思うので、少しでも元気や勇気を与えられたらいいなと思って来ました」

ー実際に対面してどう感じたか
「苦しんでいるんだろうなと感じましたし、なんとか良くなってほしいな、という気持ちがあります」

ー手術した当時を思い出すことも
「管を付けているお子さんもたくさんいて。僕も18年ぐらい前ですね。全く一緒で、着ている服も。なんとか良くなってほしいなと」

ー大きな病気を経て今がある。大事にしていることは
「あのような経験をして良かった、というのはおかしいですけど、何事にも前向き、ポジティブになれる、というのはありますね」

子どもたちにキャッチボールを披露する山崎(中央)

 


ー子どもたちに伝えたいことは
「まずはしっかり治すために、強い気持ちで立ち向かってほしい。常に上を向いて日々、生活してほしいと思っています。周りでわれわれがしっかりサポートできるように、という気持ちです」

ー来年、どんなプレーを見せたいか

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