高校野球
2025/10/16 18:50 NEW

【プレーバック】秋季全道高校野球準々決勝 北照3-2駒大苫小牧(10月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

13年ぶりの4強入りを果たした北照ナイン=撮影・西川薫

 

北照エース島田が2日連続完投勝利

 今夏の南北海道大会4強の駒大苫小牧と、同8強の北照の対決は、六回に逆転に成功した北照が逃げ切り、優勝した2012年以来となる4強入りを果たした。

 北照は15日の北海戦で九回133球完投したエース島田爽介投手(2年)が連投。駒大苫小牧も背番号1の村田煌翔投手(2年)でプレーボールした。

 先手を取ったのは駒大苫小牧。四回、先頭の川口奨真遊撃手(2年)の左前打で出塁すると、2死二塁から6番・石村剣士朗左翼手(2年)が右越え適時三塁打を放って主導権を握った。

 五回まで無得点に抑えられていた北照は六回、先頭の8番・島田が中前打で出塁すると、犠打と安打で1死一、三塁。ここで2番・森寅能左翼手(2年)の投前の打球を、駒大苫小牧の村田投手が本塁へ送球するも間に合わず同点となった。さらに四球で1死満塁となり、4番・長谷川世和一塁手(2年)を迎えた場面で、駒大苫小牧は村田から外村和夢(2年)にスイッチした。しかし、1ストライクからの2球目に暴投してしまい、2人が一気に生還。この回3点を奪って試合をひっくり返した。

 駒大苫小牧は九回、1死から代打・太田勘介(2年)が左前打を放ち、次打者の内野ゴロで二塁に進むと、続く渡邊羚生捕手(2年)が中前に適時打。1点差まで追い上げたが、後続が倒れて反撃はここまで。北照は適時打なしで3得点したのに対し、駒大苫小牧は安打数では北照を上回ったものの最後まで守備のミスが響いた。


■2012年以来13年ぶりのベスト4進出を決めた北照の上林弘樹監督(46)
「(先発の)島田がよく投げた。本当に島田に尽きます。(安定感で)みんなが落ち着いている。バスの移動中にみんなで会話したり、ミーティングしている姿を見ると、だいぶ成長したなというのは感じています。一戦一戦、次も頑張りたいと思います」

■敗れた駒大苫小牧の佐々木孝介監督(38)
「あの3失点が痛かった。自分たちから崩れてしまって、詰めの甘さかな。まさかああいう形で点数が入るとは計算外。本当にちょっとしたところ。最後まで粘り強くは戦えましたけど、スコアブックに載らないミスが勝敗を分けている。ちょっとした詰めの甘さ。その差です」

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