高校野球
2025/10/16 15:50 NEW

【プレーバック】秋季全道高校野球準々決勝 札幌日大高4-5立命館慶祥(10月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

九回を無失点に抑えてガッツポーズする立命館慶祥の吉野=撮影・十島功

 

立命館慶祥が1点差で逃げ切る

 立命館慶祥が猛追する札幌日大高を振り切って、3年ぶりのベスト4進出を決めた。

 一回、立命館慶祥の攻撃。1番の福井宏英内野手(2年)が中前打で出塁すると、2死二塁から相手の暴投で一気に三塁を回り、先制のホームを踏んだ。

 三回に長打を浴びて同点とされたが、四回に突き放す。無死からの長短打で無死一、三塁の好機をつくると、柿澤成那(なずな)外野手(2年)、福原侑佑捕手(2年)の連続犠飛で勝ち越しに成功。六回にも9番・影近陸内野手(2年)の2点適時打が飛び出すなど、試合の主導権を握った。

 しかし札幌日大高も反撃を開始。七回に8番・芳賀冠大朗内野手(2年)の右前適時打で1点を返すと、八回には3番・川合黎(れん)内野手(2年)と5番・野川咲空外野手(2年)の適時打で1点差まで詰め寄った。

 逃げ切りたい立命館慶祥は、先発の蝦名留維投手(2年)―柿澤のリレーで、何とかリードを保って九回を迎えた。最終回のマウンドには背番号10の吉野瑛太投手(2年)が上がった。2死から二塁打を浴びるなど、一、二塁のピンチを背負ったが、最後は三振で試合を締めくくった。

 札幌日大高は先発の田邊直孝投手(2年)が4回3失点(自責2)、3番手の前田泰佑投手(1年)が1回⅔で2失点と、ピンチで粘りきれずに失点を重ねたのが敗因となった。


■3年ぶり過去最高の4強入りを果たした立命館慶祥の滝本圭史監督(44)
「今のチームは今のチームでのびのびやっているので、去年の夏のリベンジとかは、全く自分も言ってないですし、選手たちからも声は出ていない。たくさん公式戦をやって、甲子園に出られるにふさわしいチームに成長しようということでやってきている。きょうも成長した姿が見られて、幸せでした」

■1点リードの九回を無失点で締めた立命館慶祥の吉野瑛太投手(2年)
「蝦名も柿澤も粘りきって、野手もずっと頑張ってくれていた。最後は自分がしっかり抑えようと緊張したけど、周りからの声が聞こえてきて、応援が支えになりました」

■終盤の反撃もわずかに及ばなかった札幌日大高の森本琢朗監督(44)
「(決勝までの)5試合を戦う投手力がなかったということですね。(背番号1の)石川は良かったと思うけど、優勝を取るだけの投手力にはなっていない。やっぱり1人では勝ち抜けない。今回、全道でも(投手陣を)見られましたので、これから見極めをしたい」

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