北浦竜次 〝新境地〟を開拓 「ばいそんくん」呼びの先輩左腕からも吸収「いろんなことを話しました」
新境地開拓中の〝ばいそんくん〟こと北浦が先輩との秘話を明かした
2軍戦で2度の先発マウンド
日本ハムの北浦竜次投手(25)が〝新境地〟を開拓している。
9月23日の2軍オイシックス戦では、先発して5回4安打無失点。チーム事情もあり、長いイニングを投げたが、「中継ぎ一本で行きますと言っていて、チーム状況に応じて先発もやれればと話していた。5イニング投げたんですけど、すごく楽しかったです」と振り返った。

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テンポの良い5回58球でアピール
1軍での先発経験もある8年目左腕だが、ここ数年はリリーフ起用されていた。同戦の試合直前には首脳陣から「(球数は)いけるところまで」と告げられ、5回58球とテンポの良いピッチングを披露していた。
「体力的には六回とか、まだいけるなと思いました。ちょっとは良いアピールになったと思います」と手応えを得た。
新庄監督からも称賛のDM
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昨オフ、戦力外通告を受け、育成選手として再契約。今季中の支配下復帰がかなわなかった悔しさを抱きながら、好投を続けている。
8月27日の西武戦では、中継ぎで2回を投げて5三振を奪う圧巻の投球。新庄監督からSNSのDMで「いい球、投げているね。これを続けてね」とメッセージが届いた。投球を気にかけてくれていることが励みになった。
太ももをツンツンするベテラン左腕
1カ月ほど2軍で再調整していた山崎と久々の交流もあった。昨季、オリックスからFA加入した先輩からは「ばいそんくん」と呼ばれ、かわいがられている。ここ最近、絡みはなかったが、愛情たっぷりのスキンシップは変わらなかった。
「基本、あの人が〝かまちょ〟なので。僕自体も〝かまちょ〟ですけど(笑)。ばいそんくん呼びは変わらなかったですね。毎回、足に触れられて(笑)。どうやったらこんな足、太くなるの? って。何気にサチさん(山崎)も太いですからね。がっちりしている」。練習中、自慢の太ももをツンツンされるのがお決まりだった。
練習中に山崎(左)が笑顔で北浦の太もも付近を触る
〝監視対象〟であり、頼れるお手本であり
先輩の〝監視役〟も務めていた。「あの人、ランニングメニューを提示されても走らないので、僕が見ていました。毎度、ランニングのタイミングで、(山崎)福也さんのメニューを把握して。何本目ですか、今? とチェックしていました(笑)」
真面目な話もした。「いろんなことを話しました。投球術とか、あまり聞けなかったですけど、シーズン後半でモチベーション維持の話とか。ピッチベース(映像分析アプリケーション)で、福也さんが投げている動画は見ていましたね」。経験豊富な左腕から吸収しようと行動した。
山崎は9月25日に1軍再昇格し、同28日のロッテ戦、30日のソフトバンク戦では救援で勝利を挙げた。
2軍調整も「前向き」だったという先輩左腕のように、北浦も懸命に腕を振る。
笑顔でコミュニケーションを取る山崎(左)と北浦