《SHINJOの信条・試合後》調子が上がってきたんじゃないですか。でも、しょせん12本でしょ(笑)

■パ・リーグ23回戦 日本ハム2-0ロッテ(9月27日、ZOZOマリンスタジアム)
試合後、取材に応じた新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―(完封勝利を挙げた先発の達に触れて)
「新人王確定? 確、確(笑)」
―まだちょっと分からない
「分からない? 完封がでかいね。チームの順位は関係ないの?」
―記者投票で決まる。選手の印象は影響しそう
「印象? 印象は達くん…でも、余計なことは言わんでおこう(笑)」
―九回の前、達に声をかけていた
「たぶん、解説者が見て『達くん、終わりですね。握手していますね』と言ったところでいかせる(笑)。1点取られたら、もう代えるよと。完封したいやろと。握手しようとした時に『マジっすか』と。俺の手のパワーをあげにいった。完封いくぞと。投げるんかーいがオチ」

―本人も完封したいと言い続けていた
「そう。僕もなんとか。本人はあまりこだわっていないかもしれないけど、新人王は1年に(リーグで)1人しか取れないから」
―10月4日の最終戦なら、もう一度、投げさせることも可能
「それは…投げさせたいと言えば投げさせたいですけどね。それは考えます」
【進藤勇也 昇格即スタメンで達の完封をアシスト「工夫をしながら投げてくれた」】
―新人王を争う中で、8勝と9勝は違う
「まあね。分からん。投げさせられるのか、ピッチングコーチと話をして。本人は投げたいでしょうけどね。まあ、種市くんもいい。(バットが)クルクルクルクル(笑)。2点ゲームだろうなと。守り勝とうと。達くんも新人王が懸かっているし、なんとか点を取ってほしいと思ったら、ホームランを打ってくれたから」
―それぞれが打席で前に立ったり、工夫していた
「うん。もともと打てないのだから何かしないと。もっと前に立たせようかなと。ただ、そればかりは分からん。後ろに立たせていたら、もっと打っていたかもしれないし。結果はやってみないと分からないから。今回は2点取ったから、正解じゃないですか」
【今川優馬 2軍で「執念」の早期復帰 「チキチキボーンいっぱい食べて治りました」】
―本拠地最終戦でハッパをかけた清宮がまた打った
「調子が上がってきたんじゃないですか。でも、しょせん(本塁打)12本でしょ(笑)」
―打点がリーグ2位
「それはたいしたもん」
【清宮幸太郎 難敵の種市から先制V弾も「本当に達が頑張ってくれた。感謝です」】
―最多安打の可能性も
「最多安打? 1番を打たせた方がいいってこと?」
―トップと少し差はある(楽天の村林と4本差)
「じゃあダメでしょ。そんな情報いらん(笑)」
【清宮幸太郎 食事会場で北山亘基に寄り添った夜 「僕とミヤさんと3人だけだったので…」<激戦の裏側>】
【試合前】
―万波が登録抹消に
「万波くん、野村くん、レイエスくんは腰、かかと、かかと。でもクライマックスまでにはたぶん、大丈夫」
―万波は腰に問題が
「そう。3日前ぐらいから」
―西武戦(ベルーナ)の前の守備練習から、おかしかったか
「そう。腰を回すのもつらくて。スタメンだったんですけど、外して。それで様子を見たら、やめようかなと。クライマックスまでには大丈夫。それは(負担が)きますよ。1年間、風邪をひかず、けがもなしにずっと出ていて。私生活だって、くしゃみをして(腰が)やばいやばいということがあるのに。1年間、野球をしていたら何かありますよ。風邪をひかないのもすごくないですか。下痢もあるだろうし。ずっと出ている選手はどんな体をしているのか、という話ですよね」
―レイエスのかかとの状態は
「片足だったのが、今は両足に。負担がかかって。片方をかばうと、もう片方に負担がくるから。しかもぐっと押し込むバッターだから、痛いっちゃ痛いでしょうけど、かかとは気合でやれないことはないですよ。ズキンという痛み(がある)。野村くんはこの間(25日の西武戦)、最後にベースを踏んだ時にかかとをガンと」
―防ぐのが難しいけがもある
「僕が(チーム全体に)注意したのは、サイトで頼んで履いているスパイクはやめてくれと。データ的に、そういうスパイクを履いた人がけがをしているんですよ。(靴の)中で遊ぶから。見た目はめっちゃ格好いいんですけど。ジェッシー(水谷)とか水野くんとか上川畑くんとか、サイトで注文していたから、それはやめようと言いました。僕がアメリカに行った時、モールで買ったスパイクが格好良くて履いていたら、2日後くらいには、このへん(太もも裏やふくらはぎ)に違和感があって。でもモールみたいなものですからね、サイトで売っているものも」
―メジャーでプレーするのに、モールで購入したのか
「たぶん、1万3000円くらいで」
―もともと特定メーカーのものを長く使っていたが
「(当時は)契約を全部、解除したんですよ。いろんなスパイクを履きたくて、いろんなバットを使いたくて。履いてみたら、スパイクの大切さが分かったから。でもこだわっている選手は移動の革靴とかもちゃんとしていました。広島の前田(智徳)くんとか、そうしていましたよ。アキレス腱(けん)を切ったから。靴をものすごく大事にしていた」
―新庄監督は靴ひもにもこだわっている
「チームに伝えている。帽子が取れたり、靴ひもが長く出ていたら下(2軍)に落とすよと。中学校の時に、ノックをしていて、切り返した時にスパイクのけんがひもに引っかかり、倒れるのを防ごうと思って手を突いたら、手首が反対を向いた友達がいたんですよ。もうそれを見てから、靴ひもをめっちゃ短くした。タイガース時代から、ものすごい短いひもを使っている。締めるから長くなっていくでしょ。そうなったら、ひもを替えて。引っかかりたくなかったから。今、ファイターズはひもを(裾の)中に入れて。よそのチームはめちゃくちゃ長いけど(笑)。中に入れてほしい、けがをするよと。あと帽子は、水谷くんが打球を追って、五十幡くんが来ていた時に帽子が取れていたでしょ。それで五十幡くんが帽子を踏んで、足首とかひねったらダメでしょ。ピッチャーも投げて、ピッチャー返しが来た時に脱げた帽子で打球が見えなかったら危ないから。ちょっと、ちっちゃめの帽子で。ちっちゃめの帽子をかぶっても、(頭が)絶壁の選手は落ちるらしいんですよ」
―最近、畔柳の帽子が取れない
「かぶる部分を深くして取れなくしている。特注、特注(笑)。ジェッシーは髪を切るのが一番いいんだけど、キャラクターもあるから。だったら考えなさいと、落ちないように」
―古林が1軍に帯同していない。先発をするのか
「先発しますよ。するする。それを見てからかな。残り試合を見て、クライマックスは調子のいいメンバーを集めたい」
【伊藤大海 9月に強い理由は「たぶん、釣りが忙しくないので(笑)」】