ファイターズ
《ハム番24時》9月19日

〝20℃部屋〟が、意外な効果を発揮している。帯広出身の高卒ルーキー・渋谷は、鎌ケ谷の猛暑に対抗するため、5月頃から寮の部屋の冷房を20℃に設定し続けている。すると、その環境を気に入った先輩たちが、次々と部屋を訪れてくるようになったという。
「みなさん、よく来てくださいますね。福島さんも、まだ鎌ケ谷にいるときは、しょっちゅう来ていましたし、この前は松本遼大さんが来ていました。部屋に帰ったら、いつも勝手に誰かいますね。山城さんはもう、毎日います(笑)」
帯広農業高から、育成2位で入団。決して野球のエリート街道を歩んできたわけではなく、入寮当初は「不安もめちゃくちゃありました」と、環境に馴染めるか心配していた。しかし、今やそんな面影はない。「先輩たちとも仲良くさせていただいて、今はもう不安なく、野球に打ち込めているので、めちゃくちゃ良いと思います」と、すっかりプロの顔だ。
部屋では、息抜きにマリオカートを楽しみつつ、野球談義に花を咲かせているという。「いろいろ、先輩たちから、自分の投げた試合のことでアドバイスをもらえたりするので、すごくありがたいです」。周囲に愛される力も、渋谷の立派な武器の一つだ。