北山亘基 天王山初戦のマウンドで感じたこと 「みんなでつかんだ感じの勝利」
22日のソフトバンク戦に先発し、六回途中3失点と粘投した北山
激闘の第1ラウンドから一夜
日本ハムの北山亘基投手(26)が22日のソフトバンク戦(エスコンフィールド北海道)に先発し、六回途中3失点と粘投。一夜明けた23日の練習後、取材に応じ、登板を振り返った。
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ほどよい緊張感でマウンドへ
ゲーム差3・5で首位ソフトバンクを本拠地に迎えての3連戦。初戦の先発を託された北山は、試合前から落ち着いていた。
「気負っても(状況は)変わらないですし。確かにいつもより緊張感ある雰囲気でしたけど。歓声も多いですし、違いはあるんですけど、試合前からガチガチとかはなかったです。むしろ開幕した1発目の試合(4月2日のソフトバンク戦)の方が緊張しましたね。ほどよくは緊張しますけど、いきすぎた緊張はパフォーマンスが落ちちゃうので。いい緊張感を保っていました」

近藤を151キロ直球で見逃し三振!
二回に2本のソロ本塁打を浴びて先制点を献上したが、三回1死二、三塁のピンチで近藤を151キロストレートで見逃し三振。続く山川は遊ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。
「あそこは抑えないと、追加点を取られたら終わりだなと思った。近藤さんを三振に取れたのは、ボールも投げきれましたし、良かったなと。その後、山川さん(の遊ゴロ)は(遊撃の水野)達稀のナイス守備があったおかげなので。きのうは守備も援護も助けられっぱなしだった。みんなでつかんだ感じの勝利だったかなと思います」

頼もしかった同学年スラッガーの援護
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その裏、清宮の中前適時打、レイエスの2点打で逆転に成功。家族ぐるみで仲の良い同学年の清宮は、シーズン後半戦に入ってから北山の登板時によく打ってくれる。
「(最近)打つっすね。もっと打ってくれても良いですけど(笑)。清宮には、あれくらいやってほしいですけど、常に。でも、ありがたいですね」
内容よりも結果を求めたマウンド
四回と五回はしっかり、スコアボードに「0」を並べ、1点リードの六回。牧原大に同点打を浴びたところでマウンドを降り、後を継いだ玉井が火消ししてくれた。
「なんとしてもこの3連戦に関しては総力戦というか、キレイなピッチングやキレイな勝ち方は必要ないと思っていた。なんとしても最少失点に抑えて、野手の援護を信じて投げるしかないと思っていた。最終的にはギリギリ踏ん張れたので良かったですけど、不用意な一発もあったので、そこはまだまだ弱さが出たなと思います」

全員野球でもぎ取った格別の勝利
降板後は、ベンチでチームメートに声援を送った。七回には万波が勝ち越しの右越えソロをマーク。仲間たちと喜びを分かち合い、感じるものがあった。
「さすがマンチュウ(万波)。ああいうところで(打つのは)。ナイスバッティングと言いました。誰がどうとかではなくて、みんなで勝ちにいく感じがある。打ってない人も何かしら貢献しようと動けている。それがすごいいいなと思います。イニング間の声かけもそうですし、みんなで(勝利を)つかみ取った感じがします」
1点差を守りきり、天王山第1ラウンドを制した。チームが一丸となってつかんだ白星の味は格別だった。
