ファイターズ
《ハム番24時》8月1日

この日は前日ナイターからの移動ゲーム。新千歳空港から大阪に移動するチームが、思わぬトラブルに見舞われた。午後11時台発予定だった直行便が、飛行機の手配がつかないため4時間20分遅れとなった。
夏休み真っただ中ということもあり、空港は利用者で大混雑。当初の予定から3時間遅れで京セラドームに到着できたのは、球団スタッフの尽力があった。森本外野守備走塁コーチから「一番の殊勲者」とたたえられていたのが、チームの移動を取り仕切る北山1軍サブマネジャーだった。
北山マネジャーが飛行機の大幅遅延を知ったのは、新千歳空港に向かうバスの中だった。「えっ? うそでしょって。(出発が)15時(半)って。試合は18時からだよねって。冷静になって。とりあえず直行便はないというので、経由便を探してもらうことにしました」
本隊は選手、コーチ、スタッフを合わせて約60人の大所帯。振替便を見つけるのは、簡単なことではない。球団職員の片岡さん、航空会社の担当者と連絡を取り合い、大先輩の岸チーム管理部長も寄り添ってくれた。「岸さんがいてくれたことが一番だった。僕だけの判断だったら無理なので」。話し合いの末、羽田経由の乗り継ぎ便にルートを変更することを決断した。
球場に到着すると、先乗りしていた枳穀チーフマネジャー、森山1軍サブマネジャーが自身の仕事を代わりにやってくれていたという。「NPBにベンチ入りの資料を送ってくれたり、ホワイトボードを書いてくれたり・・・。僕だけじゃなくてマネジャー陣みんなの力です。逆にめちゃくちゃいい経験しました。これ経験したら怖いものなくなるなって」
試合開始は16分遅れたものの、無事にプレーボール。連戦が続くプロ野球には、陰ながら支える人たちがいる。
