高校野球
函館大有斗 最速146キロ右腕・長谷川結斗が4回無失点も「考え過ぎた」【南北海道大会】

■全国高校野球選手権南北海道大会第1日(7月10日、札幌円山)
▽1回戦 札幌旭丘1-9函館大有斗
「タイミングが取れなくなった」
函館大有斗を3年連続8強進出に導いたエースの長谷川結斗投手(3年)だったが、試合後は反省の弁が口をついて出た。先発4回無失点もボール先行の投球になり、3四球を与えてしまった。函館支部予選でも本調子ではなかったことから「フォームにとらわれて、自分が考え過ぎた。左半身の意識とか、そういうのをきょうは細かくやりすぎて、自分の中でタイミングが取れなくなった」。最速146キロの直球も130キロ中盤の球が多く、鳴りを潜めた。
そして、チームは2年連続の8強止まりで終わっているだけに、準々決勝で同じ過ちは許されない。長谷川は「考えることを大雑把に一つに絞って、自分の中のテンポもそうですし、野手も守りやすい流れを作れるようなピッチャーになりたい」。その4強入りを果たした先に甲子園への道筋が、くっきりと浮かび上がってくる。「結果的にそこまで行ってしまえば、どこが勝つか分からないと思うので、とりあえずエスコンに行きたいと思います」。そのため、まずはエスコンへの切符を全力でつかみにいく。