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2025/06/30 17:00 NEW

【連載コラム】マシンガンズ西堀のそぞろ歩き⑲ 〝戦友〟オードリーとの懐かしい記憶

THE SECONDの反省や〝戦友〟オードリーについて語った西堀=撮影・十島功

出ない方が良かった?

 THE SECONDが終わって、もう1カ月以上経つのか。あっという間だよ。それまではネタを作ったりしてたし、めちゃめちゃ練習もしてたから、ネタに関しては抜け殻みたいになってる。ライブとかでみんなに会ったらボロカス言われたよ…。「情けない」とか「出ない方が良かったんじゃないか」とかさ。でも、応援してくれてたんだろうな。特に非吉本は。

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 今回は〝西〟の感じが強かった。大会を重ねていくと、全国区じゃないけど16年以上続けている漫才師がいかに関西地方に多いか。来年は囲碁将棋と金属バットも残ってるんだよな。めっちゃ嫌だね(笑)。マシンガンズもお客さんに手の内がバレてきているから、難しくなってきた。認知が高まってきて「マシンガンズはこういう漫才をする」っていうのが、いい部分もあるんだけど、こういう大会だとなかなか難しいんじゃないかなと思っちゃった。ここから変えるのか? っていう話になっちゃうんだけど、手の内がバレてるパターンだと相当苦しい。

ストーリー性も必要

 あそこの舞台は特殊で、ウケる、ウケないの他に票を入れる作業があるから、みんなの基準があるんだと思う。より漫才であるとか。予選の方が意外と単純にウケた量に入れている気がする。グランプリファイナルまで行くと、みんな構える感じがあって。何で観客が構えるんだって感じもするけど、(得点の)ボタンを持っている以上しょうがない。2組の対戦だと、どうしても1点差を付けたくなっちゃうし。今回ははりけ~んずさんの方がストーリーがあった。THE SECONDはストーリー性も必要だから(笑)。囲碁将棋が勝てなかったのも、ツートライブが面白かったのは前提で、何か新しい人を待っている空気感を感じざるを得ない。そういう感情が入る隙間も大きいのが、THE SECONDなんだよな。

みんな怖いものが見たい

 久しぶりに西堀ウォーカーチャンネルを納言の安部で更新したけど、みんな怖いものが見たいんだな。でも話していると、安部とか和賀の気持ちが分かってくるから、普通の人がツッコむところでツッコんでないことも多い。俺もヤバさに気づいてない。お笑い以外もそうかもしれないけど、でっかい流れの前だと、どうしようもないときもあるんだよ。我々もTHE SECONDという箱がなかったら、出る場所がなかったわけだから。いずれ、そういう人は世に出るとは言うけど、タイミングもあるのよ。

有吉さんと

 今月のサンドリ(有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER)のアシスタントはマシンガンズなんだけど、コンビ2人でのアシスタントは思い出せないぐらい前の話だ。うまくハマる日程だったんだと思う。有吉さんとマシンガンズで喋ってるのは新鮮だよ。安田さんを除いたら、どのアシスタントよりも我々が長いから。

ナイスミドルの頃から

 6月14日は「オードリーのオールナイトニッポン」に出演してきた! 面白かったな~。もう知り合って20年以上になるかな。ナイスミドル(オードリーの前のコンビ名)の頃から知ってる。あんまりそんな人いないよな~。それぐらい長く付き合って、まだ芸人やっている人もなかなかいないよ。そう考えたら、みんな続けてるなっていう気持ちもあるけど、逆にいなくなった人もいっぱいいるからね。うれしいなとも思ったけど、刹那的というか、もうライブに出なくなったら終わっちゃうっていうね。廃業なんかすぐだよ。誰にも頼まれてない分、辞めるのも簡単。結局食えてない人って、誰にも頼まれてないからね。だから芸歴が長ければ長いほど、戦友になってくるんだと思う。立場とか、売れ方とかはみんな違うけど。

オードリーも完全にそっち側だった オンバト敗者の芸人で作ったのが…

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