青木亮太が鮮やかロングで先制弾 指揮官絶賛「もう芸術品。見とれていました」
前半22分、先制のロングループシュートを決め、喜ぶMF青木(中央)=撮影・中本翔
■J2第20節 藤枝1-3札幌(6月21日、静岡・藤枝総合運動公園サッカー場)
北海道コンサドーレ札幌は21日、敵地で第20節・藤枝戦に臨み3-1で勝利した。先発出場のMF青木亮太(29)が、前半22分に超ロングシュートを決めて先制点を奪取。札幌は後半4分にも青木のアシストからFW白井陽斗(25)が追加点を挙げるなど効果的に得点を重ね、大事な後半戦の初戦を制した。
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40メートル弾を無人のゴールへ
ファンタジスタの放つシュートは美しい弧を描き、ゴールネットを揺らした。前線からの激しいプレスで相手GKのパスミスを誘発すると、反応した青木は一瞬の判断でダイレクトでのキックを選択。センターサークル付近、約40メートルの距離から右足を振り抜くと、ボールは無人のゴールへ吸い込まれた。
前半22分、先制のロングループシュートを決めるMF青木(中央)
今季3得点目を振り返った青木は「守備のところで、うまくはめられたシーン。GKがビルドアップに参加するのが見えていたのでトラップよりもダイレクトと判断した。ゴール正面に蹴ってしまうと結構外れがち。力を込めすぎても左側にそれてしまうので、(右の)外側をうまく狙えました」と技ありの一発を自賛した。
岩政監督「彼のゴールは全てが…」
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勝利に直結するビューティフルゴールを、岩政監督は「彼のゴールは全てが素晴らしい。もう、芸術品ですよね。見とれていました」と大絶賛。背番号11の天才的なひらめきと高度な技術が、貴重な勝ち点3をもたらした。
前半22分、先制のロングループシュートを決めるMF青木(中央)
冴え渡るパスも、藤枝に脅威を与え続けた。前半38分にはノールックでバカヨコへの縦パスを通し、決定機の起点に。後半4分にも左サイドから正確なクロスを白井に送り、価値ある追加点を演出した。
「(アシストは)ボールを受けた時に、時間をかけず早めに渡しました。カウンターになって(白井が)しっかり走ってくれていた。それが見えていたのが僕的には良かったかな」
勝ち点で並ぶ藤枝との一戦を制し、クラブは後半戦を最高の形で滑り出した。「きょうもそうですけど、いつも追いつかれてもおかしくない試合展開をしている。勝てそうな試合で同点にされたり、負けてしまう試合が多い。勝ち点3を積み上げるにあたって、選手がどれだけ今後も考えてやっていけるかが大事になる」。天才肌は勝利の余韻に浸ることなく、次節へ視線を切り替えた。
前半22分、先制のロングループシュートを決めるMF青木(右)
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