《SHINJOの信条》俺、言っていなかった？ 選ばんでいいって。あれ却下（笑）。選んでください
■セ・パ交流戦３回戦 広島７－８日本ハム（６月１５日、エスコンフィールド北海道）
試合後、取材に応じた新庄剛志監督（５３）の一問一答は以下の通り。
―（試合を振り返って）
「しびれたねー。上がってきた選手が全員、打ったでしょ。もうホッとしたね。中島くんのヒット、フォアボールも、田宮くんの内野安打、サヨナラ本塁打にしても。宮崎くんにも１本出たし。六回の６点であちゃーとなったけどね。よく選手が追い付いてくれて、最後に決めてくれましたね。スタンドを見ても、そんなに帰っていなかったんですよ。うれしいなと思って。何か期待してくれている。ファンのみんなが残ってくれていたというのが、きょうのサヨナラホームランにつながりましたね」
―九回２死２ストライクから追い付いた
「いや、矢沢くん、もっと早く走ってよ（笑）。モーレ（レイエス）、きょうはライト線に結構、打っていたから。大きいのよりも単打が出そうだなと思って。でもこっちがサインを出すと遅れるから。走って２点入ったので。不思議なものですね。郡司くんもバッティングの調子がいいですけど、田宮くんに代えて、田宮くんが決めたというところは、層の厚さ。大きいですね」
【レイエス 起死回生の同点打「信じられないし、興奮しています」】
―２死から中島が四球を選んだことが大きかった
「ふふふふ…いや、おととい、俺、言っていなかった？ 選ばんでいいって。あれ却下（笑）。選んでください。あれは大きかったね、本当に」
【中島卓也 劇的ドラマを演出した粘りの四球 ２軍でも変わらないひたむきな姿勢が結実】
―柳川は好投が続いている
「少し前の試合から良かったですよね。そこから成長が見えたというか。これくるな、と思っていて。しっかりきょうも抑えてくれたし、大きかったです」
―田宮を２軍から昇格させた理由は
「スイング。左肩が出てこない。タイミングをゆっくり取って、左肩が出てこずに、インパクトしてからの大きさが出てきたので。これはもう、ファームで結果を出してなかろうが、上げるタイミングだなと。吉田くん、松本（剛）くん、浅間くん、進藤くんは今、こっちにいても打席が少なくなるので、打席に立たせるために。これはローテーションでね。吉田くん、あれだけ打ったから戻そうかと思ったら、１０日たっていなかった（笑）。まだ一日か。戻して～と思いましたね（笑）。鎌ケ谷での打ち方を知っているなと」
【田宮裕涼が人生初のサヨナラ弾 最大７点差を逆転し「うれしいだけ」】
―２軍から昇格させるタイミングがはまっている
「ずーっと見ていますもん。タイミングを計って、計って。たぶんファームの監督、コーチも宮崎くんと中島くんは描いていなかったと思うんですけど、僕には今だなと思って。ただ、（宮崎の）見逃しはアカンね。分かるけど。バットを出さなかったらヒットは一生、出ないので。きわどいところはやっぱり手を出していかないと。あそこでカチンときましたけどね。もう一回、チャンスをあげるから打ってみろと。左に対して打てなかったら右に対して打てるかなと思って。うれしかったですね。本人もものすごく喜んでいましたし」
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―強いと言っていた広島に勝ち越し
「６点取られたとき、もう、ごめんなさいとなった（笑）。なったけど、今年のファイターズはだんだん追い付いてきて、違うな、というふうに感じました」
―八回の攻撃もみんなでつないで
「俺が次々（交代の指示を）言うから、ヘッドコーチが『もう無理です。レイエスの代走、出せませんよ』と。よか、もうよか。ヘッドが一番、大変ですよ。パッと見たら（控えが）誰もいない（笑）。それでいいと思うんですよ、俺は。延長のことを考えるより、追い付きたいから。追い付かないと試合が終わってしまうから。なんなら全部、使いたいくらい。ピッチャーもいるからね、まだ。ピッチャーだってへたしたら外野も守れる。飛んでこないかもしれないから。キャッチャーだけは無理ですけど」
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―レギュラー争いがさらに激しく
「層を厚くしたいですね。常にその気持ちがある。出る選手はチャンスですし、そのチャンスでレギュラーを獲れるかもしれない。これは分からない。五十幡くんも調子が悪いときは、なんで五十幡くんを使うんだ、というようなことをものすごく言われて。本人も悔しかっただろうし、僕もめちゃくちゃ悔しいから。でも五十幡くんの潜在能力は間違いなく、チームに必要だし、彼が１番を打ってかき回してくれたら、そんないいことないじゃないですか。１番に五十幡くんがいて、長打を打てるバッターを５、６人並べられたら、一塁から全部、かえって来られる。矢沢くんも五十幡くんと同じくらいの足がある。１、２番が３割６厘ぐらい打っていたらヤバないですか（笑）。守備もいいし。勝つためのベストオーダーを前もって前もって考えながらやっています」
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