上川畑大悟 今季初のマルチ安打 「僕らの代、苦戦していますけど…」 1軍生き残りへアピールあるのみ
五回1死、右前打を放った上川畑(右)=撮影・岩崎勝
■セ・パ交流戦1回戦 広島6-2日本ハム(6月13日、エスコンフィールド北海道)
敗戦の中で光った巧打2本
日本ハムの上川畑大悟内野手(28)が今季初となる1試合2安打をマーク。二回の第2打席にチャンスを広げる右前打を放ち、五回にも1死からしぶとく右前へ運んだ。
「ホッとしました。結果を残すだけだと思う。とりあえず、きょうは良かったかなと思います」と安堵の表情を浮かべた。
二回1死二塁、上川畑が右前打を放つ
好投手を相手に見せた積極性
2試合連続のスタメン出場。この日は、好投手・森下が相手だった。
「甘い球なんてそうそうないと思う。手出しを多くするしかないと思って、初球からいくように心がけていました」。ともに初球から積極的にスイングした。
五回1死、右前打を放った上川畑(左)=撮影・松本奈央
4月下旬に2軍降格 見送りしてくれたのは…
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プロ4年目の今季は開幕スタメンの座を勝ち取ったものの、4月下旬に出場選手登録を抹消された。1軍を離れる際、朝8時に合宿所で見送りしてくれたのが同学年の浅間だった。
〝大ちゃんず〟の愛称で親しまれる2人は、オフの自主トレを一緒に行い、休日にはショッピングに出掛ける仲。上川畑が今月1日に再昇格した後は、浅間が借りているレンタカーでエスコンまで通勤していた。
二回1死二塁、上川畑が右前打を放つ
12日に浅間らのファーム行きが決定
一緒に行動することが多かった〝相方〟は、前日12日に2軍降格が決定。帰りの車内では「僕と大基と吉田賢吾と進藤が同じ(車)で。(上川畑以外)みんな抹消だったので、逆に暗い雰囲気じゃなかったですね」。いつもと同じ様子に安心したが、出発を見送ることはできなかったという。
孤軍奮闘! 「なんとかやるしかない」
これでチームで9人いる1996年度生まれで、1軍帯同しているのは上川畑はだた1人になった。
「なかなか僕らの代、苦戦していますけど。僕もその一人。なんとかやるしかない。僕も打たないと、またファームに行っちゃうので。打てるように頑張ります」。攻守でアピールを続け、仲間たちが1軍の舞台に戻ってくるのを待つ。
二回1死二塁、右前打を放った上川畑(左)