栗山CBOが北海高創立140周年記念講演会に参加して「諦めない心の育て方」を熱弁
北海高校創立140周年記念講演会に参加した日本ハムの栗山CBO=撮影・十島功
23年WBC秘話などもたっぷり
日本ハムの栗山英樹CBO(64)が11日、北海高校創立140周年記念講演会に講師として登壇し、全校生徒の前で「諦めない心の育て方」について講演した。世界一に輝いた2023年WBCの話では選手たちに手紙を送った秘話などを交えながら、1時間以上にわたって熱く語った。講演後には生徒の質問に答えながら交流を深めた。
道内高校生への初講演に細心の配慮
栗山CBOが北海道の高校で講演を行うのは、今回が初めてだった。約1200人の前での講演を終えると「難しいっすね。1人の子供たちを傷つけないように、それぐらい言葉を選びながら、気にはしてました」と10代の生徒たちとの〝対話〟を振り返った。チームでは10代の選手と接する機会も多いが「選手の場合はフォローが効く。今回に関しては(将来)もしかしたら話をできるチャンスがない可能性もあるので、そこはすごく丁寧に。その責任はすごくある」。
「人間って才能とか能力に行くんだけど、実は…」
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講演の中ではやり切ることの大切さを説いた。「人間って才能とか能力に行くんだけど、実はそういうことじゃなくて頑張り切るかどうか。自分がやり切るかどうかが重要。人って体の中にすごいものが入っていると思っているので、今あんまりうまくいかなかったりしても大丈夫ということを伝えたかった」。

自分との勝負を痛感した佐藤主将
野球部の佐藤瞭磨主将(3年)は「『己に嘘を付くな』『自分の信じた道を進みなさい』という話があって、やっぱり勝負所は自分との勝負なんだなと改めて思いました。日頃から勝負が始まっているという話もあったので、練習だったり、日常の中で勝負というところを大切にしてやっていけたら」と最後の夏に向け、気持ちを新たにしていた。栗山CBOは「名門北海高校の野球部を背負うのは大変だと思いますけど、ぜひ頑張ってください」とエールを送った。
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