高校野球
2025/06/01 17:35

初V狙った旭川実業は準優勝 4点リードも終盤に逆転許す【春季全道大会】

19年ぶりの決勝進出も、逆転で初優勝を逃した旭川実業ナイン=撮影・西川薫

■春季全道高校野球(6月1日、札幌円山)
▽決勝 北海5-4旭川実業

19年ぶり決勝進出も守備のミスから流れ手放す

 19年ぶり2度目の決勝進出で初優勝を狙った旭川実業は、4-0でリードしていた六回に、守備の一つのミスから流れが一変。七回に同点、九回に勝ち越しを許し、準優勝に終わった。この経験と悔しさをバネに、15年ぶりの夏の甲子園出場へとつなげる。

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 〝ミラクル〟は起きなかった。同点で迎えた八回。1死一、三塁まで好機を広げ、1番・岡来翔左翼手(3年)が初球にセーフティースクイズを敢行。相手投手の一塁転送と同時に三走・山本竜聖三塁手(3年)がスタートを切ったが間一髪、本塁で併殺。見せ場は作ったが、九回に勝ち越しを許し、あと一歩届かなかった。岡本大輔監督(52)は「さすが北海さん、最後の精神力はすごい。あそこは見習わなきゃいけない。でも大会を通じて、夏につながる試合ができたことは大きな収穫」。タイトルこそ逃したものの、接戦を演じたことを前向きに捉えた。

試合終了直後、旭川実業の岡本監督(奥中央)は選手とミーティング

 

最後の円山 3年生20人が全員ベンチ入り

 夏の北北海道大会は、旭川スタルヒンとエスコン開催のため、3年生にとっては最後の円山球場。岡本大輔監督(52)は「入学してから1人も辞めずにここまで来たので、仲のいい学年。夏はシビアに行かなきゃいけないところですが、きょうは春は最後の決勝戦」。準決勝のスタメンを含む5人の下級生を外して、3年生20人全員がベンチ入り。藤本琉生主将(3年)も「きょうが3年生全員で戦うのが最後だと思って、3年生が一致団結して絶対勝ち抜こう」と、気合を入れて試合に臨んだ。

序盤で主導権を握るも歯車狂った六回

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