高校野球
旭川実業が2年連続春全道 特進コースの岡来翔が2点三塁打【春季旭川支部】

■春季全道高校野球旭川支部(5月18日、旭川スタルヒン)
▽代表決定戦 旭川龍谷1-7旭川実業
四回一挙5得点の立役者
文武両道のリードオフマンが、勝利への道を切り開いた。旭川実業が旭川龍谷に快勝し、2年連続11度目の春季全道大会出場を決めた。1―0の四回に「1番・左翼」で先発した岡来翔(らいと)外野手(3年)が2点三塁打を放つなど、一挙5得点を挙げ、試合の主導権を握った。投げてもエースの西村颯汰投手(3年)が1失点完投。投打の歯車がガッチリとかみ合った旭川の雄が、全道へと駒を進めた。
頭はスッキリと晴れていた。四回1死一、二塁で打席に入った岡は「カットボールを挟んでくると思って、狙って打ちました」と、1ボールから甘く入ってきたカットボールを逃さなかった。鋭く振り抜いた打球は右中間を抜ける2点三塁打となり「しっかり打てたので良かったです」と笑顔を見せた。中盤で築いた流れを逃すまいと、後続も続いた。旭川龍谷の投手陣を攻め立て、リードを6点に広げ、試合の流れは一気に旭川実業に傾いた。

先発の西村も走者を背負いながら要所を締めた。130キロ中盤の直球を軸に、8安打1失点に抑える好投。前日も登板していた西村だったが、岡本監督(52)は「(背番号が)1番なんだから行けと。余程じゃない限りは西村で行こうと思っていました」と全幅の信頼を置いて、先発マウンドに送っていた。その期待に応えた右腕を「よく粘って投げてくれた」と称えた。