ファイターズ
2021/12/27 15:54

≪道産子F戦士北広島で俺は≫⑤片岡 将来はスター選手になる!

ファンクラブ入会や継続でもらえる新球場のスノードームを手に笑顔を見せる片岡(撮影・桜田史宏)

開業イメージし、心躍る

 開業後のイメージ映像を食い入るように見つめ、片岡は心を躍らせた。
 「今まで見たことがない、すごいキラキラした球場。かっこいいし、間違いなく楽しい。(スタンドに設置される)温泉にも入れたら、疲れが取れるかも」
 八雲で生まれ、親の転勤に伴って厚岸、門別、深川、札幌に住んだ生粋の道産子。新球場への思いは人一倍だ。
 「あのきれいな天然芝の外野でプレーして、将来はスター選手になりたい。北海道出身で北海道のチームにいる僕を、ファンの方に覚えてもらって、見ていて楽しい選手になれたら」
 大卒でプロ入りし、2年間1軍では未出場。3年目の来季が勝負の年になる。
 「新球場の開幕スタメンで出るためにも、来年1年間、1軍でアピールしたい」
 ビッグボスは来季、全選手を1軍で起用する方針を示している。チャンスをつかみ、〝新球場ドリーム〟を成し遂げる。

ミスの教訓をプロで生かす

 片岡には札幌円山球場に忘れられない思い出がある。札日大高2年時の秋季全道大会準決勝。適時失策を犯し、北海高に敗れた。 「あのミスだけは忘れない。相手が盗塁して、捕手の送球が高く抜けたのに、中堅の僕がカバーをサボった。焦ったせいでそのボールを後逸して、盗塁の走者が生還。その1点で負けた」
 苦い経験が、野球と真剣に向き合うきっかけになった。「あれがなかったら僕は多分、野球を頑張らなかった。今はあのミスを教訓に、カバーは忘れません」。札幌円山で味わった悔しさは、プロの舞台で晴らしてみせる。

■プロフィール

片岡奨人(かたおか・しょうと) 199711月16日生まれ、八雲町出身。親の転勤で厚岸、門別、深川、札幌に移り住んだ。札日大高では2年秋の全道ベスト4が最高成績。卒業後、南東北大学野球連盟に所属する東日本国際大(福島)に進学。3年秋から主将を務めてリーグ優勝。同校を初の明治神宮大会出場にも導いた。4年春も優勝し、MVPを獲得。2019年ドラフトで日本ハムから7位指名を受けて入団した。俊足が魅力の外野手で、広角に打ち分けるバットコントロールが売りの左の巧打者。184㌢、81㌔。右投げ、左打ち。

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