【プレーバック】春季全道大会準決勝 旭川実業4-0知内(5月31日、札幌円山)
旭川実業のエース西村が九回を3人で仕留め、19年ぶり2度目の決勝進出を決めた=撮影・西川薫
旭川実業が春初優勝に王手
4強入りは27年ぶりの公立・知内と、2006年以来19年ぶりの旭川実業、3季通じて公式戦で初対戦となった。知内は26日の1回戦で、151球の熱投を演じた、田澤慶明投手(3年)、旭川実業は昨秋の全道1回戦以来の先発となる加藤千聖投手(2年)が今季初登板した。
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前半は両先発投手の投げ合い
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前半は両先発の投げ合いとなった。加藤は3回無失点、田澤も3回無失点。旭実は四回から背番号10の馬場太智投手(3年)がマウンドへ。六回まで両校無失点で七回に突入した。
均衡を破ったのは旭川実業打線。五回、六回と先頭を出しながら得点に結びつけられていなかったが、1死から6番・丸谷一颯捕手(3年)が中前打で出ると、7番・岡来翔左翼手(3年)の右前打で一走が一気に三塁まで到達。打者走者も敵失が絡んで二塁へ進み、1死二、三塁。両チーム通じて、初めて走者が三塁まで進んだ。
ここで四回からマウンドへ上がっていた馬場が、中前へ値千金の先制適時打。さらに後続の四球で1死満塁とすると、1番・山本竜聖三塁手(3年)の中前に落ちる当たりに、判断良くスタートを切っていた二走の馬場が、三走に続いて一気に生還。3-0とリードを広げた。旭川実業は八回に犠飛で1点追加した。
知内は八回、1死満塁と好機を広げたが、遊併で得点機を逸した。旭川実業は八回から3番手の山田新大投手(3年)が登板。九回にはエース西村颯汰投手(3年)とつなぎ、4投手による完封リレーで、初優勝に王手をかけた。
■2020年8月に復帰した旭川実業の岡本大輔監督(52)
「よく頑張って点を取ってくれたのと、あとは守備が、満塁まで行ったので、多分ここで点数がある程度入るかな、と思ったところで、ゲッツーなんかも出ましたし、よく頑張ってしのいでくれた。夏につながる試合ができている」