中島大嘉 2戦連続ゴールへ〝重馬場〟大歓迎「俺は雨の日に点を取るんですよ」
前節の鳥栖戦で今季リーグ戦初得点を挙げたFW中島(右)が、2戦連続ゴールを狙う=撮影・宮西雄太郎
■5月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は30日、札幌市内で翌日に控える第18節・仙台戦(14時開始、Qスタ)へ向けて全体練習を行った。前節の鳥栖戦で今季リーグ戦初得点を挙げたFW中島大嘉(22)は「点を取りたいし、シュートチャンスが欲しい」と2戦連発へ闘志を燃やす。身体能力に優れた若きストライカーは、悪天候が予想されるピッチの上で誰よりも輝くつもりだ。
鳥栖戦のゴールは「流れが良かった」
点取り屋の飢えは、ゴールでしか満たされない。鳥栖戦の鮮やかな連係によるゴールを振り返った中島は「あれは俺どうこうよりも流れが良かったです。毎日あのトレーニングをしていたので、特別な動きをしたわけではない。当たり前をやった結果のゴール。練習かな?と思ったぐらいです」と、取り組みの成果を強調した。

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FW稼業の背番号45にとって、得点は何よりのご馳走だ。3月26日のルヴァン杯・福島戦以来、約2カ月ぶりのゴールは渇ききった心に潤いを与えてくれた。「危なかったですね。あと2日ぐらい点を取ってなかったら、死んでいたかも。ギリギリでした(笑)。結果的に負けているので誇れないけど、少なくても自分にとっては大きなゴール」とユーモアたっぷりの言い回しで、充実感を言葉に変えた。
今季は開幕直後の第2、3節で先発出場を果たすも、結果を残せずチーム内の序列を落とした。出場機会を失う状況でモチベーションを保つのは難しいが、昨季から取り組む禅の教えが心に落ち着きをもたらしてくれた。
禅をやるまでは、あるがままだった
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「禅をやるまでは、あるがまま。自分の感情の起伏通りに生きていた。悪いときはどんよりして、良いときはイェイッ!ってなる。その起伏が今までは低いところで推移していた。その波が少しでも上の方で推移するよう禅に取り組んでいます」
高さと速さを兼ね備えるフィジカルを最大限に生かすため、この日の練習後もピッチに残って岩政監督と守備時の動きを確認した。無駄なく効率よい動きができれば、最前線からのプレスは相手守備陣の大きな脅威となる。「俺は足が速いしフィジカルも強い。アホなので色々言ってくれないと分からないけど、今は(頭の中が)整理できているから最強です」。データと自信を植え付け、自信を持って本番に臨む。

できるかな? 水も滴るヒーローインタビュー
仙台戦が行われるQスタのある利府町は、31日が大雨の予報。試合中は4~6ミリの強い雨が見込まれており、ピッチ上の条件は厳しくなりそうだ。秀でた身体能力を持つ中島は「去年、水戸にいたときの栃木戦もそう。俺は雨の日に点を取るんですよ。ボールを蹴ったら水たまりで止まって、そこに走って行くだけなら一番速い。つながずに全部ボールを蹴るなら、一番高いのは俺です。いい具合にグラウンドがグチャグチャになってほしい。水を滴らせてヒーローインタビューするまでがセットかな」と〝重馬場〟を歓迎する。
カップ戦を含めて、今季は出場した全6試合で未勝利のままだ。「この前(鳥栖戦)もうれしかったけど、大喜びはできなかった。勝ち点3を取るゴールが欲しい」。泥臭くゴールに迫り、白星を持ち帰る。
