高校野球
2025/05/26 19:00

【プレーバック】春季全道大会1回戦 旭川実業5-0札幌光星(5月26日、札幌円山)

8強入りした旭川実業ナイン=撮影・西川薫

 

旭川実業が3投手による完封リレーで勝利

 先制したのは旭川実業だった。一回、1死から失策で出塁した藤本琉生(るい)主将(3年)が二盗を決めると、2死二塁から4番の近藤唯人内野手(3年)が強烈な打球を中前にはじき返し、二走をホームに迎え入れた。援護を受けた先発の馬場太智投手(3年)は130キロ台の直球を軸に、テンポよく試合を進めていった。四回まで二塁を踏ませない投球を見せると、流れは旭川実業に傾いていった。

 五回、先頭の丸谷一颯(いぶき)捕手(3年)が死球で出塁すると、その後3本の安打を集めるなどして、4得点のビッグイニングを形成。試合の主導権を握った。先発の馬場も5回1安打無失点7奪三振の危なげない投球で、2番手左腕の山田新大投手(3年)にバトンを渡した。山田も3回1安打無失点と起用に応える好投を見せた。控え投手2人の好投を、岡本大輔監督(52)は「(2人で)8イングまで行ってくれた。頑張って投げてくれました」と称えた。最後はエース・西村颯汰投手(3年)がマウンドに上がり、しっかりと無失点で完封リレーを完成させた。

 札幌光星は中盤まで競り合いを演じていたが、五回に野選も絡んで4失点を喫するなど、わずかの隙を突かれて勝機を逸した。打線もわずか2安打に終わり、反撃の糸口を見つけることができなかった。


■2年連続初戦突破を果たした旭川実業の岡本監督
「なかなか点数は取れないだろうと思っていたから、あそこ(五回)でビッグイニングを作れたのが大きかった。全道で札幌光星さん相手にこういう試合ができたのは励みになります」


■旭川実業投手陣に2安打に抑えられた、札幌光星の合坂真吾監督(48)
「あえてエンドランだとかは使わずに、個々の能力でどれだけこのピッチャーに対して打てるか、というのが見たかったのですが、大味というか、あと打つしかない、という状況になってしまった」 

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