プロ野球
2021/12/26 14:57

侍ジャパン栗山監督世界一奪還へ「全力を尽くしていきます」

たくさんの応援メッセージが入った日の丸旗をプレゼントされた栗山監督(撮影・小田岳史)

 日本ハムの監督を勇退した野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(60)が25日、生活拠点を置く栗山町のスポーツセンターで行われた「栗さん感謝の集い」に参加した。2023年に予定されているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を果たし、同町で日本一に輝いた16年以来となる優勝パレードを再び行うことを誓った。

「栗さん感謝の集い」参加

 約700人が集まり、栗山町民のアットホームな雰囲気に包まれた手作り感満載のイベントとなった。ジャージー姿の栗山監督は、たくさんの応援メッセージが入った日の丸旗をプレゼントされ、決意を新たにした。
 「みんなの思いを大切にします。10年間の(監督)経験を生かす場所を野球の神様からもらった。日本代表はこういうものであると、しっかり伝えられるように全力を尽くしていきます」
 指揮官にとって、また見たい、忘れられない光景がある。日本ハムがリーグ優勝した2012年と、日本一に輝いた16年に町内で祝福パレードが開かれた。「雪の中、みんなが集まってくれて、こっちも涙でボロボロ。もう一回、そこに向かってやっていきます」。次は23年のWBCで優勝し、喜びを分かち合いたい。
 世界一奪還へ、金言も授かった。イベントには、栗山高に来春設立予定の女子硬式野球チーム監督に就任した金由起子さんが登場。W杯で世界一を5度、経験したレジェンドから「プレッシャーの中でも、野球は楽しいぞ、というところを見せてほしい」とエールを送られた。
 来年1月には新設された日本ハムの「プロフェッサー」初仕事として、新人合同自主トレで講義する予定。「球団に感謝しているし、自分らしい形で恩返しできるようにしっかりやっていきます」と言葉に力を込めた。
 夢は正夢―。栗山町民の温かい応援を受けて、指揮官の挑戦は続く。

西川&中田にエール

 元教え子が転機を迎えている。自由契約となった西川の楽天入りが決定し、栗山前監督は「すごく心配しているし、何とかいい形で前に進んでほしい」とエールを送った。また、チームメートへの暴力行為が発覚し、8月にトレードで巨人に移籍した中田についても言及。「(ファンや家族、支えてくれた人に)恩返しをしてくれると信じるしかない」と願いを込めていた。

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