高校野球
2025/05/12 21:10 NEW

札幌手稲 天敵・札幌西を下し、円山開幕白星 1番・今内が適時三塁打など2安打1四球【春季札幌支部】

二回に適時三塁打を放つ札幌手稲の今内外野手=撮影・十島功

■春季全道高校野球札幌支部予選(5月12日、札幌円山ほか)
▽Aブロック1回戦 札幌西4-6札幌手稲


23年春以来となる公式戦勝利

 2年ぶり公式戦勝利! 札幌円山球場の開幕戦は札幌手稲が札幌西に競り勝ち、2023年春以来となる公式戦での白星を挙げた。「1番・右翼」で先発出場した今内(こんうち)雄元外野手(3年)が適時三塁打を含む2安打1四球を記録し、切り込み隊長としての役割を全うした。投げては先発マウンドに上がった川村侑投手(2年)と加藤志汰(しいた)内野手(2年)の両右腕による粘投リレーでリードを守り抜いた。

狙い通りに振り抜き適時三塁打

 左のリードオフマンが打線を勢いづけた。1-0の二回2死二塁の初球。今内の捉えた鋭い打球が右翼線を抜くと、一気にギアを上げて三塁まで陥れた。適時三塁打で流れを引き寄せた今内は、ベンチに向かって両拳を突き上げた。「みんなインコースに来てるよって伝えてくれたので、初球のインコースを思い切って振ってみようと振り切った。すごく良かったと思います」とニッコリ。

二回に適時三塁打を放ち、ガッツポーズをする札幌手稲の今内外野手

 

1番としての役割

 そして、試合展開の中で目立たなかったが、適時打以上に自賛したのは五回の第3打席。先頭打者で迎えると、カウント2-2から追い込まれながらも、その後6球粘って四球をもぎ取った。「ちゃんと粘って1番としての役割を果たせた」。長打を放った後に四球を奪う。「追い込まれるまでは長打を狙って、そこからはカットしていくということを実践できた」という言葉通り、追い込まれてから出塁に重きを置いたアプローチを見せた。八回にも左翼線への二塁打を放ち3出塁。得点は記録できなかったが、相手バッテリーに重圧を掛け続けた。

練習試合に全敗してポジティブ思考 今内「弱いことは分かっている」

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