【一問一答】古林睿煬 台湾時代含めプロ初完封 最愛のおばあさんとの思い出はクレヨンしんちゃん!?
初完封勝利を飾り、田宮(左)とハイタッチを交わす古林=撮影・宮永春希
■パ・リーグ8回戦 楽天0-4日本ハム(5月11日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの古林睿煬投手(24)が、プロ初完封で来日2勝目を挙げた。六回2死まで一人の出塁も許さない完全投球を披露。2安打無四球、7奪三振と圧巻の内容で、チームを4連勝に導いた。ヒーローインタビューと試合後取材の一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―初のエスコンでのお立ち台。景色は
「特別な景色なので、もっと上がれるように頑張ります」
―どんな思いでマウンドに上がったか
「きょうは、最初から失点しないように、味方の援護を待つという感じだったんですけど、初回から点を取っていただいたので、すごく安心して投げられました」

―六回2死までパーフェクト。投球を振り返って
「全体的に内容はすごく良かったので、チームの裏方さんとか、たくさんサポートしていただいた方々に感謝したいです」
―球数は98球でマダックスを達成。自身の強さは
「最初からストライクゾーンに投げ込む意識で投げていました。それでも守備の助けがたくさんあったので、チームメートに感謝したいです」
―今後に向けて
「本当に大きな声援が力になっていたので、これからも自分のことを応援していただけるとうれしいです」
お立ち台でファンの声援に応える古林(左から2人目)=撮影・松本奈央
【試合後取材】
―投球を振り返って
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「以前の登板は、結構ボールが先行していたので、そこから打たれる場面も多かった。きょうはストライク先行を意識して投げられたと思います」
―楽天はデビュー戦で打ち込まれた相手だった
「初めての対戦の時は、相手の選手の傾向とか、いろんなことをあまり知らない状態だった。今回は2回目で、いろんなことを知って、予習できた上で投げられたので、そこが違ったのかなと思います」

―六回に初安打を打たれたときの心境は
「早い段階からまだ安打が出ていないことは分かっていたんですけど、戦略は変わらず。いつでも安打は出るものだという考えでマウンドに立っているので、大きくは変わらなかったです」
六回2死、楽天・小深田に右前打を打たれる古林
―八回終了時には、九回も投げるつもりだったか
「自分としては、そのまま投げたいという気持ちでした。プロ人生、今まで九回まで投げたことはなかったので、球数とかいろんな要素を考慮しても、投げられるのであれば投げたい気持ちでした」
―立ち上がりで工夫したことは
「試合を通してストライクゾーンに投げることがテーマだったので、そんなに初回だから何かというよりは、キャッチャーと守備の援護もあって、しっかりストライクゾーンに攻め込む投球ができたと思います」
―台湾の記録で一度完投があったが
「六回に、雨か何かでコールドゲームになった試合です(笑)。八回、九回投げ切れたのは初めてなので、これからに生かしていきたいです」

―アマチュア時代に九回を投げたことは
「ありますけど、そんなに多くはないです」
―初完封が日本でできたことについては
「本当に初めてここでできたことは、すごくうれしいです」
―日本の環境、マウンドには慣れたか
「まだ慣れたと言うには早いですけど、チームメートの先発陣もすごい成績を残しているので、そういうところからいろいろ吸収したり、学びながら、ついて行っているような感覚で頑張っています」

―マダックスは狙ったか
「球数のことは考えていなかったです。試合を終わらせる、相手を抑えるという気持ちでした」
―田宮とのバッテリーはどうだったか
「田宮選手以外にも同い年の選手がいっぱいいるので、普段からチームに溶け込むという意味で、すごく助けられています」
六回2死、楽天・小深田の右前打でこの試合初めての走者を出し、田宮(左)から声をかけられる古林
―新庄監督が、次回も同じバッテリーで、と話していた
「田宮選手に限らず、全体的にどのキャッチャーにも攻め方や配球に特徴があると思うので、誰と組んでも、自分の球を投げられるように、しっかり頑張りたいです」
―母の日。おばあさんと過ごすことが多かった中で、子どもの頃のおばあさんとの一番の思い出は
「日常的な感じなんですけど、クレヨンしんちゃんのような、日常のおもしろいこと、ふざけたことを怒られるみたいな、そういうのが思い出です」
―いたずらっ子だったか
「そうです(笑)」

―おばあさんの話で、今も心に残っていることは
「どこにいても、どんなピッチングをしても、ずっと応援してあげるよと、そういうことを言われました」
―これからもっと投球は良くなるか
「いろんなマークとか、いろんな戦略で相手が来ても、それに対応して、チームとしていろんなスタッフと協力して、また立ち向かっていければいいと思います」
初完封勝利し、新庄監督(左)と笑顔でハイタッチを交わす古林
―電車通勤には慣れたか
「結構、慣れました」
―乗り方が分からなかったりは
「最初の頃はちょっと分からなくなったりはあったんですけど、すぐ慣れました」
ヒーローインタビュー後、ポーズを決める(左から)石井、古林、吉田