アマスポーツ
2021/12/24 14:43

男子・白樺 初の全国1勝

果敢にシュートを放つ白樺の舘山。全国初勝利に貢献した(JBA提供)

■全国高校バスケットボール選手権 第1日 23日、東京体育館ほか

 男子は、10年ぶり2度目出場の白樺が68―63で逆転勝利。同点で迎えた第4クオーター(Q)残り51秒でPF舘山由青(2年)が値千金の勝ち越しゴール。8月の全国高校総体を含め、同校として5度目の挑戦で初の全国1勝をつかみ取った。女子は、昨季4強入りした札山の手が98―52で市立柏(千葉)を下して快勝発進。初出場の旭藤星は52―88で日本航空(山梨)に敗れ、初勝利はならなかった。

 創部64年目の白樺がついに全国舞台で勝った。61―61で迎えた第4Q残り51秒。舘山が決めた。ゴール正面で放った3点シュートがリングに跳ね返った。自らリバウンドをつかみ、そのまま勝ち越しシュートを沈めた。
 「ヨッシャー」と右手を握りしめた殊勲の男。64―63の残り17秒でもダメ押しの2点シュートを決め、勝利をたぐり寄せた。
 前半は硬さから流れをつかむことができず、11点のビハインドで折り返した。第3Qに入ると、チームの大黒柱でU18日本代表候補のPG山田哲汰(2年)が9得点するなど巻き返しに転じた。
 就任17年目の宮下真和監督(42)は「正直、ホッとしています。ここが勝負だと思っていた。生徒たちが頑張ってくれた」とねぎらった。
 舘山の姉・萌菜(白鴎大1年)は昨年、札山の手の主力として4強入りに貢献した。試合前日、舘山は激励を受けた。「頑張ってと電話が来ました。良い報告ができる」と笑みを浮かべた。
 2回戦の相手は今夏の高校総体で準優勝した帝京長岡(新潟)。舘山は「強いと分かっている。トライするつもり」。勢いに乗って金星奪取を狙う。

女子・旭藤星 初陣黒星

 初陣の旭藤星。初勝利は遠かった。第1Qで14―13とリードしたが、終わってみれば大差をつけられた。身長185センチを誇る日本航空の留学生にゴール下を支配された。河合美菜監督(32)は「対策を意識しすぎて本来のプレーができなかった」と悔やんだ。SG荒田乃愛主将(3年)は「走り続ける藤星のバスケを継続してほしい」と後輩にバトンを渡した。

女子・札山の手 快勝

 期待の1年生が躍動し、札山の手を快勝に導いた。PF谷口憂花が14得点を挙げた。コーチ陣からベンチ入りを言い渡されたのは試合前夜。「メンバーに選ばれてうれしかった」と気持ちをぶつけた。きょう24日の2回戦で今夏の高校総体準優勝の大阪薫英女学院と対戦する。「相手が強くても山の手らしいバスケットをする」と気合を入れ直した。

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